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コンピュータシステム導入編3 - パッケージソフト導入、スクラッチソフト開発
■業務ソフト導入
・業務ソフトは、パッケージを導入するかスクラッチで開発させるかであるが、
基本的にはパッケージソフトの方が安い。
パッケージに合わせて業務を変えることができるなら、迷わずパッケージを
選択すべきである。
■パッケージソフト導入
・SAP や Oracle Application は、ERP の億単位のパッケージである。
年間の維持費も億に近いだろう。
正直、この手の大物パッケージで成果をあげている企業は少ないと思う。
もともと海外のパッケージであり、日本の業務処理に向いていないところも
多い。全社的な大変革となり、経営者に強い信念がなければ成功しない。
動いていると言うのと、利益に貢献できていると言うのには天と地との差が
ある。この手のものは、稼働までに最低 2 年はかかると考えた方が良い。
10 億円〜 20 億円かければ、毎月 100 人体制のスクラッチ開発が可能で
あり、費用対効果があるのか非常に疑問である。
どこまでパッケージに合わせた業務にできるかが鍵である。
・細かなカスタマイズを売りをしているパッケージは、何千万円単位である。
現状の業務に合わせてカスタマイズを繰り返すと、たちまち凄い投資になる。
そこそこ体力のある企業でなければ費用的に失敗するだろう。
スクラッチを主流にしてきた企業では、パッケージへの切り替えはなかなか
難しい。稼働までに半年〜 1 年かかる。
・小規模企業用の 10 万円単位のパッケージは、割り切って使用すると非常に
効果が高い。カスタマイズはないのが一般的である。
インストールとマスタ設定、操作習得だけなので 1 ヶ月程度で稼働させる
ことができる。
但し、メジャーなものを選択するようにしたい。
新しい OS 等の対応問題やある日メーカーが消えていたと言うのは避けたい。
尚、出来は様々である。
また、サポート体制も重要な選択基準である。
■スクラッチソフト開発
・スクラッチは、カスタムでソフトを作るので、かゆい所に手が届くシステム
に出来る。しかし、費用は 100 万円単位になるのが普通である。
仕様で開発期間はまちまちであるが、おおむね 1 ヶ月〜 3 ヶ月かかる。
半年以上開発に要するものは、失敗する可能性も高い。
あれもこれも盛り込んだり、ああでもないこうでもないと仕様修正するもの
はコンピュータシステムに取り込まない方が良い。
常にシンプルに必要最小限の機能とすることが、結果として使いやすいシス
テムを得る秘訣である。
スクラッチの場合、自社開発するか、業者委託するか選択肢があるが、自社
開発するには、システム要員が必要となる。
優秀なシステム要員を確保するのは、なかなか難しい問題である。
最低限、プログラムが作れないといけないが、それだけではシステムは開発
はできない。業務をシステムにデザインする力がいる。
・外部委託の場合は、大手システムハウスであっても担当者のレベルで出来が
左右される。優秀な人材を捕まえないと苦労するのは目に見えている。
一般的に 80 万円 〜 100 万円/ 月の費用である。
問題は、見積工数である。
大手システムハウスは、私の 3 倍の工数を見積もっている。
一般的なシステムハウスでも 2 倍工数である。
これは、いかに途中での仕様変更、追加要件が多いかと言うことである。
「使ってみないとわからない」などと言っていると 3 倍工数の費用になる。
すぐに 一千万円を突破してしまうので、理解できるまで仕様打ち合わせは
した方が良い。
・外部委託業者が標準パターンを持っていれば、極力そのパターンで開発させ
ると見積を下げることができる。
また、実績のあるパターンはバグが少ない。
■プラットフォーム
・一般的には、クライアントサーバ(クラサバ、C/S) と呼ばれるパターンが
まだ強い。費用的には Visual Basic(VB) で開発するのが安く、少なくとも
業務処理に C 言語を使う必要はない。
クラサバの欠点は、各パソコンにランタイム等のモジュールインストールが
必要なことである。
特定の環境で動作障害が発生するのもクラサバのデメリットである。
しかし、どのようなものでも作れる魅力はある。
もっとも、なんでもあり的システムは費用性にも信頼性にも欠ける。
・これから延びると個人的に思っているのはインターネット技術を利用した
イントラネットシステムである。
ウェブベースのシステムは、パソコンにブラウザだけあれば利用できるのが
最大の魅力である。
小規模な企業でも IIS などを使用して、低価格で環境が準備できる。
大量の入力に対するブラウザインターフェースは、クラサバには勝てないが、
昔のオフコンインタフェースのレスポンス以上は得られる。
割り切れば、開発費用も安く、保守も容易である。
イントラネット用の IIS や PWS は無料で使用できるので、Windows サーバ
であれば絶対のおすすめである。
■データベースソフト
・業務システムには、データベースは欠かせない。
Oracle Standard(WorkGroup) が 4 ユーザか 6 ユーザ付いて 15 万円ほど
である。これは同時利用ユーザ数なので、小規模企業であれば十分である。
Oracle は強力であるが、サーバのメモリ使用量も大きい。
業務システムで Oracle を使うサーバは、Windows2000 か XP で、メモリは
最低 512MB 必要である。
・Oracle までの投資が困難な企業は Access の mdb を使用すると良い。
データベースの定義などには Access 本体が必要であるが、mdb そのものは、
VB や ASP で無制限にアクセスできる。
尚、mdb で限界が来たら Oracle に変更すると言うのは、簡単にはできない。
両対応をかなり意識して開発していても SQL 構文の違いで修正は必ず発生
する。初期の開発費用を考えても、どちらかに割り切った開発が良い。
・Oracle と mdb を ADO と言う仕組みでアクセスしている場合は、少ない工
数で移行できる。私の標準パターンはこれである。
ただ、Oracle は、oo4o と言う専用の仕組みでアクセスすることが多い。
最近のサーバパワーでは、ADO でも十分なレスポンスを得られるが、Oracle
専用の機能や絶対スピードを求める場合は、最初から oo4o で開発しておく
方が良い。ADO から oo4o への修正は、かなり手間がかかる。
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