このセクションはHP ProLiant ML115にLinuxOSをインストールし、公開サーバーとして運用する環境を構築するまでの実施例の記録です。
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サーバー専用機で自宅サーバー

専用機でLinuxサーバー

HP ProLiant ML115とは

ProLiant ML115購入記

ML115のサーバーコンセプト

ML115のストレージ構成

BIOSチェックとホストの診断

内蔵ハードディスクの増設

WBEL4のインストール

ProLiant ML115の使用感


HP ProLiant ML115はなぜ”ミニタワー”なのか

HP ProLiant ML115 は ミニタワー です ケースのサイズについて 。地味なデザインですが結構気に入ってます。

ミニタワーということで、 マザーボード は当然のごとく microMTX です マザーボードのmicroATX規格について 。

こういった エントリーサーバー と呼ばれる類の サーバー機 は、だいたい数人規模のちっちゃなオフィスやデザインファクトリーなんかで ファイルサーバー や簡単な データベース サーバー として働かせておいて、ついでにプリンタサーバーもやらせたい、みたいなシーンで使われるためのものです。

HP ProLiant ML115の外観
HP ProLiant ML115の外観

こういう少人数のオフィスでは目的や用途に応じて別々のサーバーを立てていては、設置場所も足りなくなるでしょうしサーバー機自身の管理の手間も増えますから、こういうサーバー機は できるだけ一台だけでいろんなサービスをまかなえるように 、という設計コンセプトになっています。

もちろんエントリークラスとはいえサーバーですから、データだけは安全に保管しなきゃいけませんし、ネットワークのインターフェースなどは必要に応じて拡張できるようになっていなきゃいけないわけです。

面白いことにブレードサーバーやラックマウントサーバーなどの プロ仕様 のサーバー機になると、個々のサーバー機の拡張性はないに等しく非常にコンパクトです。

こういうサーバーは サーバー機ごと複数台設置 され、専用のディスクアレイ装置やネットワークスイッチで制御して使われるのが前提になっているからです。

というわけでエントリーサーバーはハードディスクやインターフェースの拡張ユニットをたくさん追加できるように、図体のデカイ ミドルタワー や フルタワー タイプが多く、マザーボードも ATX が多いわけです。

ってことは、ミニタワー筐体のHP ProLiant ML115は「ちょっと変?」なサーバー機ということになるんでしょうか?。

ただ、実際にHP ProLiant ML115に触ってみると、ひょっとするとこれがこれからのエントリーサーバーのあるべき姿なのかな、なんて思ったりします。

で、 HP ProLiant ML115はなぜミニタワーなのか 、という点をお便利サーバー.com管理人なりに考察してみますが、独断と偏見と勝手な想像だけでやりますので、あまり真に受けないようにしてくださいね。

なお ストレージ 関係は次のページで考察してますので合わせてどうぞ。

NICはオンボードでギガビット

って、今や常識ですよね。ギガビットイーサは。

ProLiant ML115には、 Broadcom の NC320i PCI Express Gigabit って 1000Base-T の NIC が オンボード で搭載されています。

このNICカードはHPのエントリー サーバー機 を中心に幅広く使われている 普通の NICです。 デバイスドライバ も入手しやすく、もちろんオートネゴシエーション オートネゴシエーションについて ですので、難しいことを考えなくて良いです。

残念なことにお便利サーバー.com宅のネットワーク環境はまだ 100Base-TX ですので お便利サーバー.com宅のネットワーク環境について 、現在のところは宝の持ち腐れ状態ですね。

ちなみにちょっと上位のサーバー機になるとNICが二つ以上くっついているパターンが多いのですが、ProLiant ML115には残念ながら一つしか搭載されていません。

NICを追加したい場合は拡張カードでどうぞ。ですね。

「グラフィックは最小限」の"Matrox G200e"で正解!

サーバー のモニタなんて OS の インストール のときだけ使えればいい、というのがお便利サーバー.com管理人の持論 サーバー機のモニタについて です。

当然そこにデータを出力する グラフィックカード も最低レベルで構いません サーバー機のグラフィックカードについて 。その分 サーバー機 が安く買えればそれに越したことはありません。

というわけで、 ProLiant ML115に 搭載されているグラフィックカード "Matrox G200e" は 「正解」 ですね。グラフィックメモリの容量はなんと 2 MB です!!。

XGA(1024x768)でフルカラー表示もできない!!。

というパソコンでいえば20世紀のレベルです。

こういう徹底した思い切りはいいですねー。

またProLiant ML115はちっちゃなミニタワー+microATXですから、筐体内のスペースと貴重な拡張スロットをふさがないためにも オンボード がベターです。

"Matrox G200e" はもちろんオンボードタイプです。このあたりに抜かりはありません。

パソコンの場合オンボードグラフィックといえば メインメモリ の一部(一部どころかガバっと持って行っちゃうものもありますが)を拝借するタイプが多いのですが、"Matrox G200e"は独自にグラフィック メモリ を搭載しています。これも Good な仕様ですね。サーバーにとってメモリの容量は命の次...の次の次ぐらいに大切なものですから、余計なところに持っていかれないほうがいいに決まってます。

どうせ普段は必要ないのですから。

というわけで、お便利サーバー.com管理人のように「 CUI 画面でパチパチやるのがサイコー!」な人種と違って、

「サーバー機だって、 GUI で直接ぐりぐりいじりたーい。」

な人生観をお持ちの方にとって "Matrox G200e" は、ちょっとじゃなくて思いっきり役不足です。

こういう方は PCI Expressスロット にグラフィックカードを突っ込んでやってください。

メモリソケットはATX並に”4本”

パソコン用のmicroATXは普通2本しか メモリ ソケットはありませんが、ProLiant ML115は狭い マザーボード 上に異例の横向きソケットを配置することで 4本 確保しています。もちろんいっぱいいっぱいですが。

HP ProLiant ML115のメモリスロット
HP ProLiant ML115のメモリスロット

サーバー機 にとってメモリ容量はとっても重要ですから、やっぱり2本では心許ないと思ったのでしょうか。設計者の「気合」を感じるレイアウトです。

ちなみに安いながらもサーバー専用機ですので ECC メモリモジュール しか使えません ECCメモリについて 。そこらに売ってるメモリじゃ×です。規格はDDR2-PC5300で、2 GB ×4本で最大8GBまで搭載できます。

これだけ搭載できればかなり大量の サーバー アプリケーション をいっぺんに走らせても大丈夫ですね。

ところでProLiant ML115のメモリ増設にはちょっとしたルールがあります。

最近の64 ビット 機やデュアルコア機の多くはメモリモジュールを2枚単位でいっぺんに使うことで最適な性能を出せるようになっているパターンが多いようですが、ProLiant ML115もご他聞にもれず 原則は そういう仕様になっています。

仕様書によると、

「メモリスロット1と3に同じメモリモジュールを、2と4に同じメモリモジュールをそれぞれセットするべし。」

だそうです。

例えば1と3に512MBを、2と4に1GBをセットして合計3GB、みたいな感じになります。1と2と3に1GBずつで3GBというのはダメってことです。

ただProLiant ML115には、

「メモリモジュールを一本だけ使用する場合に限ってスロット1にセットすればよろしい。」

という例外があります。

もちろんこの場合は2本セットによる最適化は行われませんからメモリのパフォーマンスは低くなるようです。

おそらくスロット1にだけメモリがセットされた場合にはマザーボードがメモリの扱いを「一本でもOK」な仕様に自動的に変更するようになっているのだと思います。

「だったらパフォーマンスは落ちてもいいから好き勝手な挿し方でも使えるようにすればいいのに。」

と思いません?。

しかし、メモリの挿し方によってパフォーマンス重視にしたり利便性重視にしたりなどというコントロールを可能にするにはそれなりに設計や制御は難しくなるでしょうし、その結果説明書が「こういう挿し方ではこうなって、ああいう挿し方ではこうなって、そんでもってそういう挿し方はダメで...。」のような感じになってしまうと「えーいわけがわからん!。」なんてことになってしまうでしょう。

これじゃサポセンのオペレーターはたまったものじゃありません。

設計にお金をかけて、かえってユーザーを混乱に陥れるのは少なくとも得策ではないですよね。メーカーにしてみれば。

だったら最初から例外なんか作らずに

「メモリスロット1と3に同じメモリモジュールを、2と4に同じメモリモジュールをそれぞれセットするべし。」

だけでも良さそうなものですが、そうしてしまうと最低限2枚のメモリモジュールを最初から搭載して売らなきゃいけなくなりますから、 「ぎりぎり少ない搭載メモリで格安に販売する。」 ということができなくなってしまいます。

エントリー機はベースユニットの値段をできるだけ安く見せなければなりませんから、これも営業上まずい構成ですね。

そういう喧々諤々の議論のうえ決定したのが「原則2枚一組、例外でスロット1に一枚のみ。」という妥協の構成かな?、などと勝手に想像しています。

ところで、ProLiant ML115のメモリスロットの配置は、本体下側から SLOT1、SLOT3、SLOT2、SLOT4 の順番に並んでいますのでお間違えのないように。

HP ProLiant ML115のメモリスロットの順番
HP ProLiant ML115のメモリスロットの順番

しかもどういう訳だかマザーボード上の印刷表記は上下逆さまになっています。

特に困ることもないのでどうということはないですけど...。

拡張スロットは”汎用4+専用1”

拡張スロットも メモリモジュール ソケットと同様に「ぎちぎちに入るだけ」レイアウトされています。

HP ProLiant ML115の拡張スロット
HP ProLiant ML115の拡張スロット

上のほうのスロットはもう CPU とぶつかりそうな場所にありますね。

写真でおわかりのように、汎用の PCIスロット が二つ、 PCI Express の×8と×16がひとつずつ、という構成です。ATXの マザーボード に比べれば少なさは否めませんが、普通はこれだけあればパソコンとしても充分でしょう。

イメージとしてはグラフィックカードをPCI Express×16に、 RAID 用などの ストレージデバイス のインターフェースカードをPCI Express×8に、 NIC や モデム ISDN のTAカードなどをPCIに、という使い分けになるでしょう。

サーバー 用途ということを考えればもう一つくらいPCIスロットがあったほうが良いと思いますが、それはもう物理的に無理な相談でしょうね。

ちなみに一番上の段にあるスロットはHPのサーバー機専用のサーバー監視/コントロールシステムである リモートマネジメントカード を突っ込むためのものです。

電源は汎用品の転用?

かようにHP ProLiant ML115は限られたスペースを最大限に利用してmicroATXでありながらATXに迫る拡張性を実現しています。

が、どうしても妥協せざるを得なかったと思われるのが 電源 です ホスト機の電源について 。

HP ProLiant ML115の電源ユニット
HP ProLiant ML115の電源ユニット

HP ProLiant ML115には3.5インチの ハードディスク ベイが四つと、光学ドライブ用の5.25インチベイが二つありますが、これに合わせてストレージ用電源も6系統あります。

が、ご丁寧に S-ATA 用に4本と P-ATA 用に ハードディスクの規格について 6本、 計10本 もの電源コネクタが生えてきています。

しかも、S-ATA用の電源コネクタとP-ATA用の電源コネクタは一つの元線から分岐して ペア になっていますので、どちらを使う場合でもかならず反対側の電源コネクタがくっついてきます。

これがHP ProLiant ML115の狭い筐体の中で 非常に邪魔 になります。

HP ProLiant ML115はS-ATAを基本に配線しますが、そのときにP-ATAの白くてごついソケットがあっちこっちに引っかかってうざったいです。

HP ProLiant ML115の ストレージ は、 CD ドライブにP-ATA、ハードディスクにS-ATAを使う基本設計になっていますから、本来ならP-ATA用が2本、S-ATA用が4本で充分のはずですけどね。

もちろん少ないより多いに越したことはないのですけどね。

「いらない電源コードは切っちおうか?。」

とも思いましたが、新品のマシンに非可逆的な改造を加えるに忍びないので今のところはそのままにしてます。

この電源は、おそらくこのサーバー機シリーズのどれにでも使えるように、という共通パーツコンセプトで作られているのだと思います。

ま、それでサーバー機が安く手に入るのなら仕方ありませんけどね。

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