このページでは自宅サーバー上のFTPサーバーに外出先から接続するための、FTPプロトコルのポートフォワーディングについて解説します。
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FTPサーバーの構築

FTPサーバーについて


vsFTPdの基本設定
(WBEL3,4_CentOS3,4)

ローカルユーザー接続の設定
(WBEL3,4_CentOS3,4)

アノニマスFTPの設定
(WBEL3,4_CentOS3,4)

vsFTPdのコントロール
(WBEL3,4_CentOS3,4)

vsFTPdの動作チェック
(WBEL3,4_CentOS3,4)


vsFTPdの基本設定
(CentOS5)

ローカルユーザー接続の設定
(CentOS5)

アノニマスFTPの設定
(CentOS5)

vsFTPdのコントロール
(CentOS5)

vsFTPdの動作チェック
(CentOS5)


ポートフォワーディングの設定


WAN空間からFTP接続を行うための設定

構築中のLinuxサーバー を 公開サーバー として運用する場合、 FTPサーバー は LAN 内からの接続に限定するよりも、 WAN 空間からも接続できたほうが便利です。

一番典型的な利用例は、友人や知人にホームページの公開スペースを貸し出す場合でしょう。

この場合は、宅外から コンテンツ のデータを FTP で 構築中のLinuxサーバー に アップロード してもらうことになります。

またそれ以外にも便利な利用方法があります。

例えば、自分でよく利用する アプリケーション の インストール プログラムや各種データの類を、自分の ユーザーアカウント でFTP接続可能な場所(一般的には自分の ホームディレクトリ )に置いておきます。

そうすると、自分でパソコンを持ち歩かなくても、インターネットにつながっていて、 FTPクライアント 機能を持つ アプリケーション が インストール されているパソコンさえあれば、それらのデータはどこからでも入手することが可能になります。

もちろん逆に、外で入手したデータを 構築中のLinuxサーバー に送ることも可能です。

FTPクライアントというと大げさに聞こえますが、 Internet Explorer などの Webブラウザ はFTPクライアント機能を持っていますから、現行の WindowsOS でしたら、特別にFTPクライアントをインストール必要はありません。

ただ、Internet ExplorerのFTPクライアント機能は、お世辞にも便利なものとはいえないため、FTPをよく利用する人は専用のFTPクライアントを使っているわけです。

また、もともとFTPは コマンド 操作でファイルの送受信を行う プロトコル です。

実はWindowsOSで利用できる コマンド プロンプト や、 MacOSX で利用できる ターミナル などは、 デフォルト でFTPコマンドを利用できます。

もちろん UNIX 系 OS にも例外なくコマンド操作によるFTPクライアント機能が実装されています。

ここではそれらの使用方法についての説明はしませんが、要は

「使用方法さえ知っていれば、特別なアプリケーションをインストールする必要なく、世の中のほとんどのパソコンからFTP接続が可能。」

ということです。

つまり、自宅のFTPサーバーにWAN空間から接続できるようにすれば、 フロッピーディスク や CD-R 、 USB メモリ などの記憶媒体を持ち歩く必要も借りる必要もなく、メールで扱えない大きなサイズのデータでも自由自在にやりとりが可能になるというわけです。

このパートでは、WAN空間からのFTP接続を可能にする、 ルーター の ポートフォワーディング の設定方法について解説します。

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ルーターの設定例(ヤマハ NVR500)

ルーター の ポートフォワーディング 設定の意味については、 ポートフォワーディングの説明 で詳しく説明していますので、実際に設定を行う前にご一読ください。

ルーターの設定は、ルーターの機種やメーカーによって用語も方法も様々ですので、ここで全てのルーターについて普遍的な設定方法を解説することはできません。

ここでは、 ヤマハ株式会社 のブロードバンドVoIPルーター NVR500 での、 FTP のポートフォワーディングの設定例を示しますので、これを参考にお手持ちのルーターのマニュアルと照らし合わせながら設定を行ってください。

まず、 LAN に接続している任意の ホスト機 の Webブラウザ を開き、アドレスバーにルーターの IPアドレス

http://192.168.100.1/

を入力してルーターの設定画面を開いてください。認証して ログイン したら、 詳細設定と情報 ボタンをクリックします。

YAMAHA NVR500
お便利サーバー.com宅
のルーターです

↓

NVR500のインプレッションはこちら ヤマハ NVR500 から。

この例ではルーターの IPアドレス で接続していますが、既に DNSサーバーの設定へ でLAN用の hostsファイル の設定や BIND の構築で、ルーターに FQDN を割り当てている場合 サブネット内の通信機器にFQDNを設定する は、 "http://192.168.100.1/" ではなくルーターのFQDNを用いた URL "http://???.obenri.com/ でも接続することができます。

すると以下のように 詳細設定と情報 のメニューが開きます。

ここで、メニューから "基本接続の詳細な設定" → "設定されているプロバイダの一覧" から使用しているプロバイダの "登録の修正" の順にクリックし、 "プロバイダの修正" 画面が開いたらウインドウを一番下までスクロールします。

基本接続の詳細な設定をクリック

↓

登録の修正をクリック

↓

既にルーター上で他の プロトコル のポートフォワーディングの設定 公開のためのルーター設定(WBEL3) 公開のためのルーター設定(CentOS3) 公開のためのルーター設定(WBEL4) 公開のためのルーター設定(CentOS4) 公開のためのルーター設定(CentOS5) が行われている設定画面で説明しています。

ここで、 静的IPマスカレード関連(フィルタの自動定義:80番〜94番) の右側の 追加 ボタンをクリックすると、次のような "静的IPマスカレードの登録" 画面が開きますので、以下のように設定値を入力します。

FTP のポートフォワーディングの設定を行いますので プロトコル は TCP となります。

従って (1) では "TCP" を選択します。

FTPではポート番号は20と21を使用しますから。このルーター(NVR500)の場合には (2) に 20-21 と設定します FTPのWell-Knownポートについて 。

(3) は、ポートフォワーディングの着信先 ホスト のIPアドレスですので、 構築中のLinuxサーバー のIPアドレスである "192.168.100.11" を設定します。

入力が終わったら 設定の確定 ボタンをクリックします。すると、以下のように設定完了のダイアログが表示されますので 戻る ボタンをクリックします。

すると、赤の下線で示すように、静的IPマスカレード(ポートフォワーディング)の設定が追加されたことが確認できます。

ヤマハNVR500では、多くの Well-Knownポート について、番号のままではなく ニーモニック (解りやすい記号に置き換えたもの)に変換されて設定されるようになっています。
ここでは "20-21" で設定されたものが "ftp" に変換されているのがお分かりと思います。

引き続き他のポートフォワーディングを設定したいときは 追加 ボタンを、設定を終了する場合は トップへ戻る ボタンをクリックします。

なお、 ヤマハ NVR500 の、お便利サーバー.com宅での購入、利用方法の詳細、インプレッションについてはこちら ヤマハ NVR500インプレッション で紹介していますので、興味のある方はご一読ください。

これで FTP のポートフォワーディングが有効になりましたので、 構築中のLinuxサーバー はWAN空間から vsFTPd への接続を受け付けられるようになりました。

ただし、大抵のルーターはポートフォワーディングの設定を変更すると本体ごとリセットが行われますので、一度 ISP との接続が切断されます。

するとISPから割り当てられるグローバルIPアドレスも変更になりますから、 ダイナミックDNS を利用している場合、WAN空間からSSH接続をテストするときは30分ほど待ってから行ってください。

その理由がよく解らない方は、以下のパートをご覧ください。

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ポートフォワーディングの動作確認

ルーター の ポートフォワーディング の設定がきちんと行われているかどうかを確認するには、もちろん WAN 空間からのアクセスを実行してみるより他はありません。

その前にまず、 LAN 内の任意の ホスト機 から、 FTPクライアント で 構築中のLinuxサーバー へ接続を行ってみて、 vsFTPd が正常に動作していることを確認してください vsFTPdの接続確認について 。

LAN内からの動作が確認できたら、今度は外出先や学校、職場などから同じようにFTPクライアントで 構築中のLinuxサーバー へ接続を行ってみてください。

自宅で複数の ISP とインターネット契約を行っていて、 構築中のLinuxサーバー の入っているサブネットとは別のサブネットからインターネット接続が可能な場合には、そこからアクセスしてみても構いません。

WAN空間からのアクセスですので、当然 プライベートIPアドレス は使用できません IPマスカレードについて 。 ダイナミックDNS ダイナミックDNSの登録について(WBEL3) ダイナミックDNSの登録について(CentOS3) ダイナミックDNSの登録について(WBEL4) ダイナミックDNSの登録について(CentOS4) ダイナミックDNSの登録について(CentOS5) で登録している任意の FQDN で接続する必要があります。

FFFTPでWAN空間からFTP接続する例
FFFTPでWAN空間からFTP接続する例

これでLAN内からのFTP接続と同じように 構築中のLinuxサーバー に ログイン できればポートフォワーディング設定がうまくいっていることになります。

ただし、ダイナミックDNSを利用している場合には、設定に誤りがなくてもうまくFTP接続ができないことがあります。

通常のインターネット接続契約はWAN側の IPアドレス 、つまり グローバルIPアドレス は固定ではありません IPアドレスが固定ではない通信契約の説明 。グローバルIPアドレスはルーターを再起動すれば間違いなく変更になりますし、ずっと接続していても数日おきくらいに ISP 側から強制的に変更されるのが普通です。

ダイナミックDNSは、そのグローバルIPアドレスの変化をキャッチしてから 名前解決 情報の変更を行いますので、その情報がWAN空間の DNSサーバー に行き渡るまでには少し時間が必要になります。

つまり、グローバルIPアドレスが変化してから、名前解決情報の変更がWAN空間に反映されるまでの10〜30分間程度は、FQDNとグローバルIPアドレスが正しく対応していないため、FQDNによるすべてのアクセスがうまくいかないことになります。

ダイナミックDNSを利用している場合、WAN空間からの自宅への接続に関してはそういう避けられない事情がありますから、接続がうまくいかなくても慌てずに30分ほど待ちましょう。

LAN内から正常にFTP接続ができている場合は、 vsFTPd の設定には誤りはありません。誤りのない部分に余計な手を加えて、事態を複雑にしてしまわないようにしましょう。

それでも接続がうまいかない場合は、ルーターの設定に間違いがあると考えられますので、上のパートを参考にもう一度設定を確認してください。

ルーターの設定方法は、メーカーや機種によって様々ですから ルーターの設定の機種依存性について 、ポートフォワーディングの意味をよく理解したうえでルーターのマニュアルを良くお読みになり、設定を行ってください。

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