fflush

バッファをフラッシュ (データの吐き出し) します.

#include <stdio.h>
int fflush(
    FILE *stream /* 出力ストリーム or 更新ストリーム */
);

fflush 関数は stream が指すストリームにおいて,まだ書き込まれていないデータを書き込みます.(正確には書き込まれていないデータをホスト環境に引渡し,ホスト環境がデータをファイルに書き込みます.)

fflush の呼び出しは,出力用に stream を用いているとき※1 に限定されます.それ以外のときの動作は未定義です.※2

※1 正確には stream が出力ストリーム,もしくは直前の操作が入力でない更新ストリームであるときです.

※2 処理系によっては入力ストリームに対しての動作が定義されている場合がありますのでマニュアル等でご確認ください.

引数

戻り値

  • 操作が成功したとき: 0
  • 操作が失敗したとき: EOF (エラー表示子 をセットします)

C言語サンプルプログラム

fflush 関数を使用してバッファをフラッシュするサンプルプログラムを以下に示します.以下のサンプルプログラムは setbuf 関数を用いて標準出力バッファリングしています.そのため,printf 関数を使用してもすぐには表示されません.fflush を用いてバッファをフラッシュすることで書き込まれます.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

/* functions */
void MySleep(int n);

/* main */
int main(void) {
    char buf[BUFSIZ];

    /* 標準出力を完全バッファリングする */
    setbuf(stdout, buf);

    /* Snoopyの出力 */
    printf("Snoopy\n"); /* <-- "Snoopy\n"がバッファリングされる */

    /* 時間稼ぎ */
    MySleep(100000);

    /* バッファのフラッシュ */
    fflush(stdout); /* <-- この時点で"Snoopy\n"が出力される" */

    return EXIT_SUCCESS;
}

/* 時間かせぎ */
void MySleep(int n) {
    int i;
    for ( i = 0; i < n * 5000; i++ ); 
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.

Snoopy

cプログラマの必読書

たくさんあるc言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.

c実践プログラミング 第3版

c言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります. オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.


c言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.