このページはノートPCZ505LinuxOSをインストールしたサーバーに、他のLinuxサーバーの環境を移行する方法の記録です。
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VAIO Z505でLinuxサーバー

Z505でLinuxサーバー

インストールFTPサーバ構築

FTPサーバからインストール

サーバ機能の入れ替え作業

WakeOnLanの設定

リモートで電源OFF〜その1

リモートで電源OFF〜その2


サーバーの新旧交代作業について

さて、ここからが本当の作業です。

最終的には「バイオサーバー」を公開サーバー専用として常時稼動させ、「デスクトップサーバー」は公開機能を停止させて必要なときにだけ稼動させるファイルサーバーとします。

ただ、いかんせんZ505CR/Kはご高齢ですし、故障しても簡単に治療できるわけでもありませんので、「デスクトップサーバー」には緊急時の代替公開サーバーとしてスタンバっといてもらわなければなりません。

新しく作成した「バイオサーバー」は、とりあえず"web2.obenri.com"/"192.168.100.4/24"でネットワーク設定しておき、FTPとNFSを使って「デスクトップサーバー」から必要なデータを移しました。ローカル環境ですが動作確認も終わりました。

あとはルーターのポートフォワーディング先を"192.168.100.3"から"192.168.100.4"に切り替えればすべて完了。となるはずですが、お便利サーバー管理人宅ではこの方法はあまり望ましくありません。

お便利サーバー管理人はODN/eAccessで「非固定IPアドレス」でインターネット接続しているのですが、どういうわけだか接続が確立したグローバルIPアドレスによっては上りに「速度ムラ」が発生します。

おかげさまでここのところ順調にサイトへのアクセスが増えてセッションが切れにくくなり、以前のように頻繁にグローバルIPアドレスが変わることはなくなりましたが、その結果一度「速度ムラ」のあるIPアドレスに行き当たってしまうといつまでもその悪い状態が続いてしまうことになります。

かといってルーターをリセットしてIPアドレスの変更をやってしまうとDDNSの宿命で10〜15分ほど公開サーバーが機能しなくなってしまいます。

丁度今利用しているIPアドレスはとても状態が良く、もう二ヶ月くらい愛用させてもらっているので、このIPアドレスをどうしても他人に譲りたくないのです。

というわけで多少馬鹿馬鹿しいとは思いながらも 「ルーターはそのままにしてサーバーのプライベートIPアドレスを変更する」 という面倒な手段を選びました。

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サーバーのIPアドレス切り替え手順

一歩間違うと二つのサーバーに同じプライベートIPアドレスやホスト名を割り当てかねませんし、そうするとSSHも利かなくなるので実機で操作しなければならず、二階の衣裳部屋で作業しなければならなくなります。

お便利サーバー管理人は狭いところが嫌いなので、ここは慎重に設定を行いました。

手順としてはまずこうなります。すべてパソコンからSSHのリモート接続で行います。

1."ntsysv"を使ってデスクトップサーバーから"httpd"、"bind"、"postfix"、"dracd"、"ipop3"の自動起動開始設定をはずしておく。

2.デスクトップサーバーの"/etc/crontab"を修正して、"webalizer"関係などの「公開サーバー専用」の定期実行プログラムを無効にし、"crond"を再起動してこれらを停止させる。

3.それぞれのサーバーで"df"コマンドを実行し、データ転送で使っていたNFSでマウントしているボリュームがないことを確認する。

4."/etc/rc.local"の記述から、"/usr/local/bin/DiCE/diced -d -l"をコメントアウトし、DiCEの自動起動開始設定をはずしておく。

5.デスクトップサーバーの"/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0"、"/etc/sysconfig/network"の記述を"web0.obenri.com::192.168.100.3/24"から"web3.obenri.com::192.168.100.13/24"に書き換える(ネットワークの再起動はまだしない)。

6.バイオサーバーの"/etc/sysconfig/network-scripts/ifcfg-eth0"、"/etc/sysconfig/network"の記述を"web2.obenri.com::192.168.100.4/24"から"web0.obenri.com::192.168.100.3/24"に書き換える(ネットワークの再起動はまだしない)。

ここでとりあえず一段落です。あとはそれぞれのサーバーを再起動すればOKですが、サーバーのネットワーク設定の切り替わりの順序が狂うとIPアドレスとホスト名が重複する危険がありますので次のような手順で切り替えを行いました。

1.パソコンでコマンドプロンプトを三つ立ち上げ、それぞれのウインドウで"ping -t 192.168.100.3"、"ping -t 192.168.100.4"、"ping -t 192.168.100.13"を実行しておく。このとき、"ping -t 192.168.100.3"、"ping -t 192.168.100.4"には正常に応答があるが、"ping -t 192.168.100.13"だけは"Request timed out."と表示され続ける。

2.デスクトップサーバーを"reboot"コマンドで再起動する。

3.コマンドプロンプトの"ping -t 192.168.100.3"の応答がなくなって"Request timed out."となり、"ping -t 192.168.100.13"からの応答が始まったのを確認してからバイオサーバーを"reboot"コマンドで再起動する。

4.コマンドプロンプトの"ping -t 192.168.100.4"の応答がなくなって"Request timed out."となり、"ping -t 192.168.100.3"からの応答が始まったのを確認する。

5."ps"コマンドなどでバイオサーバーの動作確認を行う。

こういうのはひとつひとつの作業は簡単ですが、手順を飛ばしたり順序を間違えたりしやすいので、予めメモをとってから作業を行いました。

事実上公開サーバーが停止したのはおそらく三分以内だったのではないでしょうか。

まずはこれで一安心ですね。

あとはDNSの追加設定ですが、これはネットワークの正引きのゾーンファイルに"web3.obenri.com→192.168.100.13"というAレコードを追加し、逆引きのゾーンファイルに"192.168.100.13→web3.obenri.com"というPTRレコードを追加して"rndc reload"を実行するだけです。

これでデスクトップサーバーもきちんと名前解決されるようになりました。

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メールの受信を忘れてた

うーん、完璧だと思っていたサーバーの移行作業でしたが、一つやり忘れていたことがありました。デスクトップサーバーからのメールの受信です。

デスクトップサーバーはもうメールサーバーとして動いていないのに、メールボックスにはしっかりとメールデータが残っちゃっています。

ところがすでにこの段階ではメールサーバーのFQDNはバイオサーバーを指してしまっているので、このままパソコンでメールを受信してもデスクトップサーバー上のメールを受信することはできません。

そこで、デスクトップサーバー上でPOP3だけを有効にして POP3サーバーの設定について 、パソコン上のhostsファイルに"192.168.100.13 mail.obenri.com"を追加記述 hostsファイルの設定について して受信作業を行いました。作業が終わったらhostsファイルの追加記述を削除します。

自分宛てのメールはこれで良いのですが、他の人宛てのメールはそういうわけにはいきません。

そこで、

1.FTPでデスクトップサーバーに接続して、"/var/spool/mail/"以下のメールファイルをパソコンにダウンロードする。

2.FTPでバイオサーバーに接続して、適当な場所にアップロードする。

3.SSHでバイオサーバーに接続して、"cat [アップロードしたメールファイル] >> /var/spool/[左と同名のメールファイル]"と操作する。

という手順でバイオサーバー上のメールファイルにデスクトップサーバー上にあったメールファイルを結合させました。

ん、先にこれをやっとけば、わざわざ自分のパソコンのhostsファイルを書き換える必要はなかったってことですね。やれやれ、二度手間だった。

これにて本当に一件落着です。本当に久しぶりにデスクトップサーバーに"poweroff"コマンドを送ります。そして衣裳部屋へ猛ダッシュ。電源オフを確認します。

へー、サーバーが止まるとこんなに静かだったんだねー、なんてしばし感慨にふけりました。

長い間の連続運転お疲れ様でした。

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