ワイド文字 (wide character) とは 1 文字あたりのバイト数を 1 バイトより多くした文字のことをいいます. C言語では wchar_t 型で表すことのできる文字をワイド文字といいます.
ワイド文字によく似た文字表現に多バイト文字 (multibyte character) があります.多バイト文字も 1 文字を 1 バイト以上で表しますが,文字のサイズは文字によって可変です.したがって wchar_t 型で表すことができません.
ちなみにワイド文字は JIS X3010 では以下のように定義されています.
型 wchar_t のオブジェクトに収まり,その時点のロケール (locale) での任意の文字を表現できるビット表現.
リテラル
ワイド文字のリテラルは先頭に "L" をつけることで表現します.
wchar_t wc = L'w';
ナルワイド文字 (null wide character) とはすべてのビットが 0 であるワイド文字をことをいいます.
リテラル
ナルワイド文字のリテラルはワイド文字と同様に先頭に "L" をつけることで表現します.
wchar_t nwc = L'\0';
ワイド文字列 (wide string) とは,連続したワイド文字の並びのことをいいます.ワイド文字列は終端をナルワイド文字で表します.
リテラル
ワイド文字列のリテラルはワイド文字と同様に先頭に "L" をつけることで表現します.
wchar_t ws[] = L"Snoopy";
たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.
C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります.
オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.
ポインタの解説書としては最高の書籍です.
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