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多バイト文字 (multibyte character) をワイド文字 (wide character) に変換します.
#include <stdlib.h>
int mbtowc( wchar_t * restrict pwc, const char * restrict s, size_t n );
mbtowc 関数は s が指す多バイト文字を最大 n バイト検査し,多バイト文字に対応するワイド文字を pwc が指すオブジェクトに格納します.
mbtowc 関数の動作はその時点のロケール (locale) の LC_CTYPE カテゴリの影響を受けます.
※ 戻り値が 引数 n の値や MB_CUR_MAX マクロの値を超えることはありません.
mbtowc 関数を使用して多バイト文字をワイド文字に変換するサンプルプログラムを以下に示します.
/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <wchar.h>
#include <locale.h>
/* functions */
void convert_and_display(char *c);
/* main */
int main(void) {
char correct[] = "あ";
char *nil = NULL;
/* ロケールを変更 */
setlocale(LC_CTYPE, "JPN");
/* 多バイト文字をワイド文字に変換し結果を表示する */
convert_and_display(correct);
convert_and_display(nil);
return EXIT_SUCCESS;
}
/**
* @brief 多バイト文字をワイド文字に変換し結果を表示する
* @param[in] c 多バイト文字
*/
void convert_and_display(char *c) {
int result;
wchar_t pwc;
/* 多バイト文字をワイド文字に変換する */
result = mbtowc(&pwc, c, 256);
if ( result > 0 ) {
printf("c は正しい多バイト文字です.\n");
wprintf(L"pwc: %c\n", pwc);
} else if ( result == 0 ) {
printf("c はナル文字を指しています.\n");
} else {
printf("c は正しい多バイト文字を形成していません.\n");
}
printf("\n");
}
サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.
c は正しい多バイト文字です. pwc: あ c はナル文字を指しています.
たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.
C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります.
オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.
ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.