wcstof (C99)

ワイド文字列 (wide string) を float 型に変換します.

#include <wchar.h>
float wcstof (
    const wchar_t * restrict nptr,
    wchar_t ** restrict endptr
);

wcstof 関数は引数 nptr が指すワイド文字列のはじめの数字の部分を float 型の表現に変換します.nptr が指すワイド文字列中に変換不可能な文字があった場合には,そのワイド文字列へのポインタを endptr に格納します.

機能がよく似た関数に wcstod 関数,wcstold 関数があります.

引数

  • nptr: 変換するワイド文字列 (認識可能な形式は以下の通りです ※1)
    • [符号(+ or -)] 空でない 10 進数字の列 [指数部]
    • [符号(+ or -)] 空でない 16 進数の列 [2 進指数部]
    • [符号(+ or -)] INF or INFINITY
    • [符号(+ or -)] NAN or NAN (n ワイド文字列 ※3)
  • endptr: 変換出来ないワイド文字列を格納 ※2

※1 [ ] で囲まれたところは省略可能です.

※2 空ポインタ (NULL) を指定した場合は格納されません.

※3 n ワイド文字列 に指定できるのは以下の形式です.

  1. 数字
  2. 非数字
  3. n ワイド文字列 数字
  4. n ワイド文字列 非数字

戻り値

  • 変換が可能な場合: 変換した値
  • 変換が不可能な場合: 0
  • 正しい値が表現可能な値の範囲外の場合: 正または負の HUGE_VALF (errno に ERANGE の値を格納)
  • 正しい値がアンダーフローを起こす場合: float 型で最も小さな正規化された正の数以下の絶対値をもつ値

Cプログラマの必読書

たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.

C実践プログラミング 第3版

C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります. オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.


C言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

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