このページではCentOSをインストールした後の自宅サーバーの通信状態の確認方法などについて初心者/ビギナー向けに解説します。
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CentOS6.2インストール後の設定

インストール後の設定

ログインシステムの変更

ユーザーアカウントの作成

X-Windowと通信の確認

簡易テキストエディタ"nano"

ネットワークの詳細設定

SELinuxの無効化

ファイヤーウォールの無効化

日本語文字セットの設定

sshクライアントの導入

yumによるアップデート

不要デーモンの停止

公開のためのルーター設定

ダイナミックDNSの登録と設定

ダイナミックDNSの自動更新


X-ウインドウの起動とブラウザ操作

この コンテンツ の目的は言うまでもなく 公開サーバー の構築です。

しかしここでは通信状態の確認を兼ねて CentOS6 の GUI 環境である X-Windowシステム を起動してみましょう。

テキストログイン画面から、 root アカウント で 構築中のLinuxサーバー システムに ログイン して、 "LANG=ja_JP.UTF-8 startx" Enter とタイプします。

実はX-Windowを起動するだけであれば "startx" Enter だけでもOKなのですが、そうすると英語版で起動してしまいますから、

"LANG=ja_JP.UTF-8 startx"

と、先頭に 環境変数 を指定して日本語でX-Windowを起動するようにしています。

[root@web1 ~]# LANG=ja_JP.UTF-8 startxEnter

「いちいちタイプするのが面倒!」、という方はこちら (日本でのX-Windowの起動(日本語文字セットの設定) に "startx" だけで日本語のX-Windowを起動する方法を掲載していますので、興味のある方はご一読ください。

さて、コマンドを実行してしばらく待つと、画面がCentOS6の標準デスクトップ環境である GNOME に切り替わります。

もしも基本的な通信設定に問題がない場合、上部パネルにネットワークアイコンが表示されます。もしも通信に問題があるときは、このアイコンにバツ印が付きます。

また、正常に通信が確立している場合、しばらく待つと上部パネルにプログラムアップデートアイコンが表示されることがあります。このアイコンが表示されたということは、CentOS6のプログラムアップデートマネージャーである yum が、自動的にオフィシャルの アップロード サイトに接続できたことを意味します。

"ネットワークアイコン" が表示されているときはこれ以上の通信確認は不要です。が、後学のためにも先の操作もやってみてください。

次に Webブラウザ を使って更に通信状態を確認してみます。

基本的な通信環境 とCentOS6の インストール時の通信設定 に誤りがなければ、上部パネルの "Firefox" のアイコンを左クリックすると、CentOS6に標準添付されているWebブラウザ "FireFox" が起動しますから、適当な URL をタイプするとホームページが表示されるはずです。

GNOMEの基本的な操作は WindowsOS と良く似ています。適当にいじっていればすぐに慣れますので気楽に操作してください。

すみやかにページが表示されれば、 構築中のLinuxサーバー の基本的な通信環境は出来上がっていると思って間違いありません。

もちろん、それは クライアント機 として使用するには「OK」という環境であって、 構築中のLinuxサーバー を サーバー機 として機能させるためには、更にいくつかの追加設定を行う必要があります。

しかしながら、この段階で基本的なインターネット接続が行える環境にあれば、もう大きなヤマは越したようなものです。

しかし、この画面がいつまで経っても表示されなかったり、以下のような「接続不可」を意味するメッセージが表示される場合は、通信に関してどこかに不完全な部分があるはずです。

X-Window を終了するには、上の "システム" メニューを左クリックしてプルダウンメニューを開き、 "〜のログアウト..." を選び、表示される ダイアログ から "ログアウト(L)" を左クリックします。
また、 "root" アカウントでログインしているときはメニューから、 "シャットダウン" や "コンピュータの再起動" を実行できますが、この方法はシステムに不具合が起こすことがあるようです。
これらの操作は、面倒でも一度 X-Window からログアウトしてから、 poweroff や reboot コマンド で実行することをおススメします。

「きちんと設定したはずのに通信がうまくいかない」というのは決して珍しいことではありません。そしてそれは他愛のないケアレスミスによるものがほとんどなのですが、多くの場合はその原因を難しく考えすぎてしまうものです。

ただ、ここで通信ができなければ先に進んでも仕方がありませんので、通信のしくみをもう一度おさらいしながら解決していきましょう。

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通信トラブルの解消方法

1.NICのデバイスドライバのインストール

CentOS6 の インストール のステップで、CentOS6のインストーラが NIC を正しく認識できなかった場合 CentOS6のネットワークの設定 、 マザーボード やNICに付属している デバイスドライバ を導入する必要があります。

そしてそういうケースでは、CentOS6のインストール作業中にはネットワーク関係の設定を行うことができず、設定のステップを飛ばされているはずので、デバイスドライバの導入の後に改めて通信設定を行う必要があります。

LinuxOS へのデバイスドライバのインストールは、WindowsOSのように「マウスで楽々」という訳にはいきません。とにかく、訳がわからなくても構いませんので、正確にマニュアルどおり(大抵は英語ですけど)に作業してください。それでなんとかなります。

その手順や方法は、NICのメーカや機種によって異なりますから、NICに付属のマニュアルに従ってインストールしてください。

ただ、NICの多くは WindowsOS での利用が前提となっていますので、市販されているNICにWindowsOS用以外のデバイスドライバが付属しているケースは稀です。

例えば、NICの製品そのものには付属していなくても、メーカーのwebページ上からデバイスドライバを ダウンロード できる場合がありますし、個人の コンテンツ を探せば、そのNICをLinuxOSで使うための情報が得られることもあるでしょう。こういう作業はいろんな意味で勉強になりますから、製品にデバイスドライバが付属していないからといって簡単にあきらめないほうがためになります。

さて、後からデバイスドライバをインストールしなければならないNICの場合、大抵はデバイスドライバのインストール後に reboot コマンドなどで ホスト機 を再起動して、NICをCentOS6に認識させる必要があります。

CentOS6はシステムの起動中に利用可能な新しい デバイス を検出するとNICが自動的に有効になります。

このときNICは デフォルト で DHCP クライアント として動作しますから、現在構築中の LAN のように、 サブネット の中に有効な DHCPサーバー (通常は ルーター がDHCPサーバーとして動作しているはずです ルーターのDHCPサーバー機能について 。)が存在すると、CentOSのNICには自動的にネットワーク情報が割り当てられます。 。)が存在すると、CentOSのNICには自動的にネットワーク情報が割り当てられます。

ただ、現在構築しようとしているのは サーバー ですから、 IPアドレス の変化するDHCPクライアントのままでは運用できません。ネットワークの詳細な設定は CentOS6のネットワークの詳細設定 のステップで行いますが、ひとまずここで固定のIPアドレスのネットワーク環境を設定してみましょう。

root アカウント で 構築中のLinuxサーバー システムに ログイン したら、 LANG=ja_JP.UTF-8 startx Enter を実行して GNOME を起動してください。

[root@web1 ~]# LANG=ja_JP.UTF-8 startxEnter

GNOMEが起動したら、上部の "システム" メニューから "設定" → "ネットワーク接続" の順に開きます。

すると、以下のようにネットワーク接続のパネルが開き、デバイスドライバをインストールして有効になったNIC、 "System eth0" がリストアップされていますから、これを選択して 編集... ボタンをクリックします。

"System eth0の編集" が開いたら IPv4のセッティング タブをクリックします。

設定をご覧いただければわかるとおりCentOS6では、ホスト機は デフォルト で " DHCP の クライアント " に設定されるようになっています。

これから構築するのはもちろん サーバー ですから、固定のIPアドレスに設定を変更する必要があります。

設定を変更するには、 方式(M): のプルダウンメニューを開いて "手動" を選択し、 追加(A) ボタンを左クリックします。

まず、ホスト機が起動したときに自動的にネットワーク接続が開始されるように、 自動接続する(A) にチェックを入れます。

次に、 ネットワークの初期設定モデルへ を参考に、 (1) のアドレスの設定欄に以下のパラメータを入力します。

アドレス → 192.168.100.11 IPアドレスの説明へ

ネットマスク → 24 サブネットマスク値の説明へ

ゲートウェイ → 192.168.100.1 ゲートウェイアドレスの説明へ

(2) の DNSサーバー(D): には、契約している ISP から指定されている参照 DNSサーバー DNSサーバーの説明へ のIPアドレスを入力します。

一般的には複数の参照DNSサーバーのIPアドレスが、ISPとの契約書やインターネット接続のマニュアルなどに記載されているはずですので、 カンマ"," で区切って入力してください。

(3) の ドメインを検索(S): は、ここに、例えば "obenri.com" と設定したとすると、サーバー自身がDNSサーバーで名前解決を行うとき、"www.obenri.com"といったFQDNではなく、"www"というホスト名だけでも、その後ろにキーワード".obenri.com"を補完して名前解決を行ってくれる機能を持たせることができるようになります。必須ではありませんが、ホスト機に該当するドメイン名を設定しておくと良いでしょう。

入力が終わったら 適用... ボタン、 閉じる(C) ボタンを順に左クリックします。

設定パネルがすべて閉じたら、上部のネットワークアイコンからバツ印が消えてネットワーク接続が有効になっているはずですが、バツ印が消えないときはアイコンを左クリックして、 "System eth0" を選択します。

これでネットワークアイコンからバツ印が消えたら接続完了です。

きちんと接続できているかどうか、このページの最初のステップと同じく Webブラウザ を起動してインターネット接続を確かめて見ましょう。

以上のようにWebブラウザ上でホームページが表示できれば、基本的なネットワーク設定は完了です。

2.接続可能な他のホスト機と繋ぎ換えてみる

NIC はきちんと認識されていて、ネットワーク設定も正しいはずなのにインターネット接続がうまくいかないときは、手始めに同一の ルーター の配下にある、 WindowsOS などの他のOSが稼動してる ホスト機 からインターネットに接続できるかどうかを確認してみてください。

そもそもこの コンテンツ では、 「既にインターネットに接続できている サブネット 内に新しいホスト機を サーバー機 として追加する」 という手順になっているはずですから、それに従っていれば改めて確認する必要はないかもしれません。

もし、他のホスト機がきちんとインターネットに接続できるのであれば、

WAN ⇔ モデム装置 ( ONU 、 ADSLモデム など)⇔ルーター⇔ ハブ ⇔ UTPケーブル ⇔ 使用中のホスト機

までの経路はOK、ということになります。

という訳ですから、正常にインターネットに接続できているホスト機からUTPケーブルを抜き、 構築中のLinuxサーバー に接続しているUTPケーブルと繋ぎ換えてみてください。

もしも、これで正常に接続できるようであれば、最初に使用していたUTPケーブルの不良、あるいはUTPケーブルが接続されていたコネクタ部分の不良などの、 物理的な接続のトラブルがあった 、ということになります。

UTPケーブル自身の断線というのは滅多にありませんが、例えばUTPケーブルとソケットを固定するためのツメが甘かったり、プラグやソケットにゴミや埃が詰まっていたりして接触不良を起こすというのは珍しいことではありません。

また、最近のUTPケーブルは細いものが多く、 RJ-45 と間違えて RJ-11 を使ってしまっていた、というような「うっかりミス」もあるかもしれません。

3.その他のチェック項目

それでもまだネットワークへの接続がうまくいかない場合には、次の点を確認してみてください。

1. 構築中のLinuxサーバー システムに設定した IPアドレス が、他の ホスト で重複して使用されていませんか?。

同一の サブネット には、同じIPアドレスが存在してはいけません。サブネット内の他のホストのIPアドレスをもう一度チェックしてみましょう。

2. ルーター に設定した DHCPサーバー の割り当て範囲のIPアドレスを間違えて 構築中のLinuxサーバー システムに設定していませんか?。

もう一度ルーターの設定を確認してください。意外に多いミスです。

3.ルーターの「特殊な設定」に引っかかっていませんか?。

ルーターの中には、 WAN 空間へのアクセスを制限するIPアドレス範囲を指定できるものや、独自のファイヤーウォール機能をもっているものなどがあります。

もちろんそれらは、ルーターのメーカーが セキュリティ のためなどで設ける設定項目なのですが、この機能に引っかかっていることも考えられなくはありません。

通常、そういう特殊な機能は デフォルト では有効にならないので、新品のルーターを使用する場合にはまず問題にはならないでしょう。

しかし例えば中古のルーターなどは、前のユーザーがそういう特殊な設定を施していることも有り得ますので、そういう場合には一度ルーターの設定を完全にクリアしてから使用しなければならないかもしれません。

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TCP/IPに「不思議」はありません

ここまでチェックを行えば、 構築中のLinuxサーバー は間違いなくインターネットに接続できるようになります。

TCP/IP は、今や世界のネットワークの基幹ともいうべき技術ですから、一般的な クライアント OS のように、不具合を抱えたまま実用に供される、ということはありません。

つまり、「どういう訳だかうまく繋がらない」という事態に直面したときは、 OS の不具合や ホスト機 の故障を疑うより前に、もう一度基本的な設定や配線を再確認してください。

ルーター にしろホスト機にしろ、ネットワーク関係の設定はどれも単純ですが、意味を理解しにくい 「数字」 が中心なのでどうしても間違いが起こりやすく、接続する線の数も多いので配線ミスなども起こりがちになります。

ところが、もしそういう「ケアレスミス」に気が付かないと、例えば、

「何か自分では理解できないような高度に技術的な問題が起こっているのではないか。」

という見当違いの方向を模索しがちになります。

あるいは逆に、 「やっぱり自分には無理かな...。」 と匙を投げてしまいたい気持ちになるかもしれません。

ただ、諦めずに続けていれば、自然と身に付いてしまうのがTCP/IPですから、あせらず急がず、じっくりと構えて取り組みましょう。

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