文字列を指定文字で分割するには string.h の strtok 関数を使用します.
#include <string.h>
char *strtok( char * restrict s1, const char * restrict s2 /* 区切り文字列 */ );
strtok 関数は,s1 が指す文字列を,s2 が指す文字列の中のいずれかの文字で区切られる字句の列に分割する関数です.
strtok 関数は,若干動作にクセがありますので,先にサンプルプログラムを示します.
/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>
/* main */
int main(void) {
char s1[] = "0055,Ichiro Suzuki,Seattle,090-9999-9999";
char *code, *name, *address, *tel, *empty;
/* 1回目の呼出し */
code = strtok(s1, ",");
/* 2回目以降の呼出し */
name = strtok(NULL, ",");
address = strtok(NULL, ",");
tel = strtok(NULL, ",");
empty = strtok(NULL, ",");
printf("code: %s\n", code);
printf("name: %s\n", name);
printf("address: %s\n", address);
printf("tel: %s\n", tel);
printf("empty: %s\n", empty);
return EXIT_SUCCESS;
}
サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.
code: 0055 name: Ichiro Suzuki address: Seattle tel: 090-9999-9999 empty: (null)
strtok 関数は,Perl などの他のプログラム言語の文字列分割関数とは異なり,1 回の呼び出しで複数の分割を行うことができません.文字列の分割は,strtok 関数を呼出すごとに 1 回ずつ行われます.
strtok 関数の 1 回目の呼び出しには,第 1 引数に分割する対象の文字列を指定します.
2 回目以降の呼び出しは,第 1 引数に NULL を指定することで,前回分割された場所の次から分割を開始します.
分割できる文字列がなくなると strtok 関数は NULL を返します.
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