C言語で余剰を計算する場合は,整数を扱う場合と浮動小数点数を扱う場合で方法が異なります.
C言語で整数の余剰を計算するには,以下のように % 演算子を使用します.
/* 5 ÷ 2 の余剰を求め,変数 mod に格納する */
int mod;
mod = 5 % 2;
C言語で浮動小数点数の余剰を計算するには,math.h の fmod 関数,fmodf 関数,fmodl 関数のいずれかを使用します.
#include <math.h>
fmod
double fmod(double x, double y);
fmodf (C99)
float fmodf(float x, float y);
fmodl (C99)
long double fmodl(long double x, long double y);
fmod 関数,fmodf 関数,fmodl 関数はいずれも x / y の浮動小数点余剰を計算する関数です.
/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <math.h>
/* main */
int main(void) {
double dx = 5.5, dy = 2.0, d_rem;
float fx = -5.5, fy = 2.0, f_rem;
long double lx = 5.5L, ly = -2.0L, l_rem;
/* 余剰を求める */
d_rem = fmod(dx, dy);
f_rem = fmodf(fx, fy);
l_rem = fmodl(lx, ly);
printf("fmod(%.1f, %.1f) = %.1f\n", dx, dy, d_rem);
printf("fmodf(%.1f, %.1f) = %.1f\n", fx, fy, f_rem);
printf("fmodl(%.1Lf, %.1Lf) = %.1Lf\n", lx, ly, l_rem);
return EXIT_SUCCESS;
}
サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.
fmod(5.5, 2.0) = 1.5 fmodf(-5.5, 2.0) = -1.5 fmodl(5.5, -2.0) = 1.5
たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.
C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります.
オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.
ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.