C言語でメモリ領域を動的に確保するには stdlib.h の malloc 関数を使用します.
#include <stdlib.h>
void *malloc( size_t size );
malloc 関数は size バイト分メモリ領域を確保し,そのメモリ領域へのポインタを返す関数です.なお,メモリ領域の確保に失敗した場合は空ポインタ (NULL) を返します.
malloc 関数で確保したメモリ領域は,使用後 free 関数で解放します.
malloc 関数を使用したメモリの動的確保は多くの場合,以下のような書き方で実装されます.以下では例として int 型のデータが 10 個分入るサイズのメモリ領域を確保しています.
int *ptr;
/* int 型のデータが 10 個入るサイズのメモリ領域を確保 */
if ((ptr = (int *)malloc(sizeof(int) * 10)) == NULL) {
/* エラー処理 */
}
...
/* メモリ領域の解放 */
free(ptr);
以下に malloc 関数を使用してメモリ領域を動的に確保するサンプルプログラムを示します.
/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
/* main */
int main(void) {
int i;
int *ptr, *work;
/* int 型のデータが 10 個入るサイズのメモリ領域を確保 */
if ((ptr = (int *)malloc(sizeof(int) * 10)) == NULL) {
fprintf(stderr, "メモリ領域を確保に失敗しました.\n");
exit(EXIT_FAILURE);
}
work = ptr;
for ( i = 0; i < 10; i++) {
work[i] = i;
printf("%d ", work[i]);
}
printf("\n");
/* メモリ領域の解放 */
free(ptr);
return EXIT_SUCCESS;
}
サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.
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C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります.
オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.
ポインタの解説書としては最高の書籍です.
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