iswpunct

文字が区切り文字 (punctuation character) に対応するワイド文字 (wide character) かどうかを判定します.

#include <wctype.h>
int iswpunct(
    wint_t wc
);

iswpunct 関数は,文字 wc が区切り文字に対応するワイド文字ならば真を返します. ここでの "区切り文字" とは,主に英文の句読点として使われる文字を指します.したがってスペース (L' ') やタブ (L'\t') は偽として判定されます.

iswpunct 関数はその時点のロケール (locale) の影響を受けます.

戻り値

  • c が区切り文字に対応するワイド文字であるとき: 真 (0 以外)
  • c が区切り文字に対応するワイド文字以外であるとき: 偽 (0)

C言語サンプルプログラム

iswpunct 関数を使用したサンプルプログラムを以下に示します.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <wctype.h>

/* main */
int main(void) {
    wint_t wc[] = {L' ', L'!', L'\"', L'#', L'$',
        L'%', L'&', L'\'', L'(', L')',
        L'*', L'+', L',', L'-', L'.', L'/', L'0'};
    int i;

    for ( i = 0; i < 17; i++ ) {
        /* 文字チェック */
        if ( iswpunct(wc[i])) {
            printf("%c ==> 真\n", wc[i]);
        } else {
            printf("%c ==> 偽\n", wc[i]);
        }
    }

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.

  ==> 偽
! ==> 真
" ==> 真
# ==> 真
$ ==> 真
% ==> 真
& ==> 真
' ==> 真
( ==> 真
) ==> 真
* ==> 真
+ ==> 真
, ==> 真
- ==> 真
. ==> 真
/ ==> 真
0 ==> 偽

Cプログラマの必読書

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