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基数を指定して文字列を unsigned long 型に変換します.
#include <stdlib.h>
unsigned long strtoul( const char * restrict nptr, char ** restrict endptr int base );
strtoul 関数は nptr が指す文字列のはじめの数字の部分を base で指定された基数で unsigned long 型の表現に変換します.nptr が指す文字列中に変換不可能な文字があった場合には,その文字列へのポインタを endptr に格納します.
機能がよく似た関数に strtol ,strtoll ,strtoull があります.
※1 [ ] で囲まれたところは省略可能です.
※2 空ポインタ (NULL) を指定した場合は格納されません.
※3 基数に指定できる値と処理は以下の通りです.
strtoul 関数を使用して文字列を unsigned long 型に変換するサンプルプログラムを以下に示します.
/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
/* main */
int main(void) {
char *number10 = "+255"; /* 10 進数 255 */
char *number16 = "+0xff"; /* 16 進数 255 */
char *number8 = "+377"; /* 8 進数 255 */
char *mix = "-10hoge";
char *error = "hoge-10";
char *endptr;
unsigned long x;
/* 10進数 数値のみ */
x = strtoul(number10, &endptr, 0);
printf("x = %ld, endptr = %s\n", x, endptr);
/* 16進数 数値のみ */
x = strtoul(number16, &endptr, 16);
printf("x = %ld, endptr = %s\n", x, endptr);
/* 8進数 数値のみ */
x = strtoul(number8, &endptr, 8);
printf("x = %ld, endptr = %s\n", x, endptr);
/* 10進数 数値 + 文字列 */
x = strtoul(mix, &endptr, 0);
printf("x = %ld, endptr = %s\n", x, endptr);
/* 10進数 文字列 + 数値 */
x = strtoul(error, &endptr, 0);
printf("x = %ld, endptr = %s\n", x, endptr);
return EXIT_SUCCESS;
}
サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.
x = 255, endptr = x = 255, endptr = x = 255, endptr = x = -10, endptr = hoge x = 0, endptr = hoge-10
たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.
C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります.
オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.
ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.