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可変長引数リストのデータを書式文字列に従って指定文字数分だけ文字配列に書き込みます.
#include <stdio.h> #include <stdarg.h>
int vsnprintf( char * restrict s, size_t n, const char * restrict format, va_list arg );
vsnprintf 関数は可変長引数リストのデータを format が指す書式文字列に従って,s が指す文字配列へ書き込みを行います.文字配列に書き込んだ文字列の後にはナル文字 ('\0') が書き込まれます.
n-1 番目より後の出力文字は文字配列に書き込まずに破棄されます.つまり,引数 n に 0 を指定した場合 vsnprintf は何も書き込みません.この場合,引数 s に空ポインタ(NULL) を指定してもかまいません.
vsnprintf の呼び出し前には va_start マクロで引数 arg を初期化しておく必要があります.また,vsnprintf は va_end マクロを呼び出しません.したがってユーザーが手動で va_end を呼び出す必要があります.
領域の重なり合うオブジェクト間でコピーが行われるとき,その動作は未定義です.
vsnprintf の動作は可変長引数 (variable arguments) を arg に置き換えた snprintf と同じです.
※ 戻り値が負の値でなく n 未満の場合に完全に書き込まれたといえます.
vsnprintf 関数を使用して可変長引数リストのデータを文字配列に書き込むサンプルプログラムを以下に示します.
/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <stdarg.h>
/* macros */
#define N 256
/* functions */
int ToTSV(char *tsv, int n, char *format, ...);
/* main */
int main(void) {
char tsv[N] = {'\0'};
ToTSV(tsv, N, "%s\t%s\t%d", "1950", "チャーリー・ブラウン", 4);
printf("%s\n", tsv);
return EXIT_SUCCESS;
}
/**
* @brief タブ区切りにして文字配列tsvに格納する
* @param[IN] tsv タブ区切りの文字列
* @param[IN] n tsvの最大文字列長
* @param[IN] format 書式文字列
* @param[IN] ... 可変長引数
* @return EXIT_SUCCESS
*/
int ToTSV(char *tsv, int n, char *format, ...) {
va_list arg;
va_start(arg, format);
vsnprintf(tsv, n, format, arg);
va_end(arg);
return EXIT_SUCCESS;
}
サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.
1950 チャーリー・ブラウン 4
たくさんあるc言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.
c言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります.
オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.
ポインタの解説書としては最高の書籍です.
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