tmpnam

既存のファイル名と一致しない文字列を生成します.

#include <stdio.h>
char *tmpnam(
    char *s
);

tmpnam 関数は既存のファイル名と一致しない文字列を生成します.tmpnam で生成された文字列はプログラマが作成した一時ファイル (temporary file) のファイル名として使用可能です.

tmpnam は呼び出しごとに異なる文字列を生成します.生成できる文字列の数は最大で TMP_MAX 個までです.

引数

  • s を指定する場合: L_tmpnam 以上の要素数を持つ char 型の配列
  • s を指定しない場合: 空ポインタ (NULL)

戻り値

  • 操作が成功したとき: 生成した文字列へのポインタ ※
  • 操作が失敗したとき: 空ポインタ

※ 引数 s を指定した場合には,結果を引数 s にも書き込みます.

C言語サンプルプログラム

tmpnam 関数を使用して既存のファイル名と一致しない文字列を生成するサンプルプログラムを以下に示します.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

/* main */
int main(void) {
    char s[L_tmpnam + 1] = {'\0'};

    tmpnam(s);
    printf("ファイル名: %s\n", s);

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.(実行結果は毎回異なります.)

ファイル名: \sio.

cプログラマの必読書

たくさんあるc言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.

c実践プログラミング 第3版

c言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります. オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.


c言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.