tmpfile

一時的なバイナリファイル (temporary file) を作成します.

#include <stdio.h>
FILE * tmpfile(void);

tmpfile 関数は既存のファイルとは異なる一時的なバイナリファイルを生成します.tmpfile で作成したバイナリファイルは作成時に更新モード ("wb+") でオープン (open) されます.また,生成したファイルはファイルのクローズ (close) 時,もしくはプログラムの終了時に自動的に削除されます.

プログラムが異常終了した場合に一時的なファイルが削除されるか否かは処理系定義です.

戻り値

  • 操作が成功したとき: 生成したファイルへのポインタ
  • 操作が失敗したとき: 空ポインタ (NULL)

C言語サンプルプログラム

tmpfile 関数を使用して一時ファイルを作成するサンプルプログラムを以下に示します.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

/* macros */
#define N 256

/* main */
int main(void) {
    int i;
    char readline[N] = {'\0'};
    FILE *fp;

    /* 一時ファイルの作成 */
    if ( (fp = tmpfile()) == NULL ) {
        fprintf(stderr, "一時ファイルの作成に失敗しました.\n");
        return EXIT_FAILURE;
    }

    /* 一時ファイルに適当に文字列を書き込む */
    fputs("Snoopy", fp);
    fputs("Charlie Brown", fp);
    fputs("Woodstock", fp);

    /* 念のためバッファフラッシュする */
    fflush(fp);

    /* ファイル位置表示子を戻す */
    rewind(fp);

    /* 一時ファイルから文字列を読み込む */
    while ( fgets(readline, N, fp) != NULL ) {
        fprintf(stdout, "%s", readline);
    }

    /* 一時ファイルのクローズ(削除) */
    fclose(fp);

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.

Snoopy
Charlie Brown
Woodstock

cプログラマの必読書

たくさんあるc言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.

c実践プログラミング 第3版

c言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります. オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.


c言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.