gets

標準入力 (standard input) から文字列を読み取る.

#include <stdio.h>
char *gets(
    char * s,
);

gets 関数は標準入力 (standard input) から 1 行分※ 文字列を読み取り,s が指す配列に格納します.配列に格納した文字の後にナル文字 ('\0') を書き込みます.

※ 正確には改行文字または,ファイルの終りまで文字列を読み取ります.(読み取った改行文字は捨てられます.)

注意!
gets はバッファオーバーフロー (buffer over-flow) を発生させやすい関数の 1 つです.
また,最新のC11規格ではこのgetsは削除されました.

引数

  • s: 読み取った文字列を格納するための配列

戻り値

C言語サンプルプログラム

gets 関数を使用して標準入力から文字列を取得するサンプルプログラムを以下に示します.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>

/* macros */
#define N 256

/* main */
int main(void) {
    char readline[N] = {'\0'};

    if ( gets(readline) != NULL ) {
        printf("%s\n", readline);
    } else {
        printf("文字列の読み取りに失敗しました.\n");
    }

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.

(SNOOPY! と入力)
SNOOPY!

cプログラマの必読書

たくさんあるc言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.

c実践プログラミング 第3版

c言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります. オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.


c言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.