va_arg

可変長引数 (variable arguments) から、引数を1つ取得します.

#include <stdarg.h>
 va_arg(
    va_list ap,
    
);

va_arg マクロは,可変長引数からで指定された型を持つ引数を1つ取得します.
引数 ap は,va_start マクロか va_copy マクロによって初期化されている必要があります.va_arg マクロを呼び出すごとに,つぎの実引数の値が順に返されるように ap を更新します.
は,その型のオブジェクトへのポインタの型がの後ろに単に * を置くことによって得られる型名である必要があります.

戻り値

  • va_start マクロの呼出し後の最初の呼び出し: 最終仮引数 (va_start マクロ) によって指定された引数の次の引数の値
  • その後の呼び出し: 残りの実引数の値

C言語サンプルプログラム

以下に va_start マクロ,va_arg マクロ,va_end マクロのそれぞれを使用して可変長引数を持つ関数を定義するサンプルプログラムを示します.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <stdarg.h>

/* functions */
int Summation(int, ...);

/* main */
int main(void) {
    int result;

    /* 1から3までの総和 */
    result = Summation(3, 1, 2, 3);
    printf("1から3までの総和は%dです.\n", result);

    /* 2から6までの総和 */
    result = Summation(5, 2, 3, 4, 5, 6);
    printf("2から6までの総和は%dです.\n", result);

    return EXIT_SUCCESS;
}

/**
 * @brief 総和を求める
 * @param[in] count 引数の数
 * @param[in] ... 可変長引数
 * @return 総和
 */
int Summation(int count, ...) {
    va_list ap;
    int i;
    int sum = 0;

    va_start(ap, count);

    for ( i = 0; i < count; i++ ) {
        sum += va_arg(ap, int);
    }

    va_end(ap);

    return sum;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.

1から3までの総和は6です.
2から6までの総和は20です.

Cプログラマの必読書

たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.

C実践プログラミング 第3版

C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります. オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.


C言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.