このページでは自宅サーバーを、RAID構築するときの注意点などを初心者/ビギナー向けに解説します。
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ミラーリングRAID=バックアップではありません

サーバー機 ハードディスク をミラーリング RAID で構成すると、ハードディスクに障害が起こっても余裕をもって対処できますからとても安心です。

ただ、

「ウチのサーバーはミラーリングRAIDだから、データのバックアップはとらなくても安心。」

などと思ってはいけません。

ここの部分がよく勘違いされるところですが、ミラーリングRAIDはあくまで 「ハードディスクの障害に備えるための手段」 に過ぎません。

つまり操作ミスやプログラムの不具合によってデータが破壊されたり消去されたりしてしまうときは、複数のハードディスク上で一度に破壊や消去が行われてしまうことを認識しておく必要があります。

単純な例でいえば、 rm コマンド userdel コマンドなどの「消去系のコマンド」を誤って使用してしまった場合、バックアップデータがなければ元に戻すことはできません。

WBEL CentOS の扱いに慣れてくると、つい面倒くさくなって全部の操作を root アカウント でやってしまいがちになります。

rootアカウントは全ての消去系コマンドを全てのディレクトリとファイルに対して実行することができますから、一つ間違うと取り返しのつかない結果になることがあります。

そしてそういったミスに対しては、ミラーリングRAIDは全く無力です。それをカバーできるのはバックアップデータ以外にはないことを忘れないでください。

また、非常に稀な例といえるかもしれませんが、落雷や火災などで ホスト機 がまるごと破損してしまったような場合には、外部の ストレージデバイス にバックアップデータをもっていなければ復旧は完全に不可能になってしまうでしょう。

サーバー を使うにせよ クライアント を使うにせよ、コンピュータを扱うときの、 バックアップを取る習慣をつける という原則にはなんら違いはありません。

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「共振」による新たな問題に対処する

RAID を構築するためには、 ホスト機 に複数の ハードディスク を搭載する必要があります。

最近のハードディスクは静粛性が高く、電源ユニットや CPU の冷却ファンが発する騒音に比べれば大したことはないので、

「一台ハードディスクが増えたところでたいしてうるさくはならないだろう。」

と思いがちですが、ここに一つ大きな落とし穴があります。

それは 「共振現象」 による振動の発生です。

ハードディスクの内部では、円盤が高速に回転していますからわずかながら振動しています。

そのハードディスクが一台だけならば、その振動はホスト機に手を当ててみなければ判らない程度かもしれませんが、同じようなハードディスクをもう一台ホスト機に内蔵すると、予想外に大きな振動が起こることが珍しくありません。

そしてその振動は1〜数秒の間隔で大きくなったり小さくなったりすることが多いのが特徴です。

つまり、一台一台のハードディスクは僅かにしか振動していなくても、その 振動の周期が一致 してしまうことで振動が増幅されてしまうわけです。

また、カタログ上は同じ回転数のハードディスクも、実際には微妙に回転速度が異なりますから、二つのハードディスクの振動方向が一致したときは大きな振動に、ずれたときは互いの振動を打ち消しあって小さな振動になるので、周期的に振動が大きくなったり小さくなったりするわけです。

そしてその振動周期が、ケースや内部パーツの固有振動とも一致してしまうと サーバー機 自体が盛大にうなりをあげることになります。

この現象が単純に「うるさい」というだけで済むことであればまだ良いのですが。当然のことながらサーバー機を構成するパーツにとって良い訳はありません。

特に、サーバー機本体がうなりを上げるような状態で稼動を続けると、それまで振動していなかった部分にも「緩みやがたつき」が生じて共振が波及するようになりますから、事態はますます悪化することになります。

特に問題になるのはハードディスク自身に対する影響です。

ハードディスクは高速で回転する磁気ディスクの表面からわずか数ミクロンの間隔を保った位置にある磁気ヘッドで読み書きを行う繊細な装置です。

これに不必要な振動が加わると、当然読み書きエラーが発生しやすくなりますし、ディスクを回転させたり磁気ヘッドを動かしたりするモーターの寿命も縮めることになります。

「ハードディスクが故障しても大丈夫なように」というつもりで構築したRAIDが、逆にハードディスクの寿命を縮めてしまうような愚行は避けなければなりません。

こういう現象を見つけたら、直ちに次のように対処してください。なおざりにして対処できないくらいガタが来ては手遅れです。

・ハードディスクをしっかりと取り付けなおしてみる。

ホスト機のフレームにハードディスクを取り付けるときは、止められる位置のビス穴はすべて使って、しっかりと取り付けなおしてください。フレームとハードディスクに「浮いた」部分があると振動が起こりやすくなります。

・ハードディスクの取り付け位置を変えてみる。

複数のハードディスクを比較的接近した位置に取り付けると振動が起こりやすくなりますが、ハードディスク間のフレームの振動周期がハードディスクの振動周期と一致するような場合は、逆に近づけて取り付けてみると良い場合もあります。

・不要なパーツを取り付けたり、はずしたりしてみる。

ケースの質量を変化させ、ハードディスクの振動周期とケースの振動周期をずらしてみる方法です。 CDドライブ フロッピードライブ 、壊れたハードディスク(あれば)などを取り付けてみたり、はずしてみたりして様子をみてください。一般にはケース全体の質量が大きいほど細かい振動は起こりにくくなります。

もちろん、実際にサーバー機で使う予定がないパーツならば、配線をする必要はありません。ただしっかり取り付けておくだけでOKです。

ホームセンターなどで売っているゴム足など、音響機器などの振動防止グッズはあまり意味がありません。

これは、サーバー機から発する音や振動を家屋に伝えないようにするためには有効ですが、サーバー機自身の根本的な振動対策にはならないからです。

逆にこれをやってしまうと、サーバー機が発する振動に気付きにくくなるので、サーバー機のメンテナンス面から考えるとかえってマイナスになってしまうかもしれません。

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