このセクションでは自宅サーバーとしてLinuxを扱ううえで役に立つ基本操作、基礎知識とテクニックについて初心者/ビギナー向けに解説します。
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LinuxOSの使いこなし術

LinuxOSを使いこなす

クライアントOSとの違い

絶対パスと相対パス

"パスが通っている"とは?

"/"と"."と".."の意味

"."(ドット)ファイルについて

ワイルドカードと正規表現

コマンドの強制終了

コマンド操作の補完機能

コマンド操作の履歴機能

リダイレクトとパイプ

属性とパーミッション〜その1

属性とパーミッション〜その2

アカウント情報ファイルの操作

ランレベルについて

システムが起動しないときは

ハードディスクの増設

アプリケーションの導入法


WBEL及びCentOSのファイルシステムの構造

WBEL や CentOS などの LinuxOS や BSD 、商用 UNIX など、一般にUNIX系と呼ばれる OS は、 FHS(Filesystem Hierarchy Standard) というディレクトリ構成の規格に基づいて作成されていますので、どれも同じように扱うことができます。

UNIXのディレクトリ構成は、 WindowsOS や MacintoshOS などの一般的な クライアント 向けのOSで採用されているものと基本的な考え方は同じです。

つまり個々のデータである ファイル と、そのファイルを格納する フォルダ (フォルダとディレクトリは同義語と考えてかまいません)による 階層構造 です。

この階層構造のおかげで、ファイルを目的別にフォルダにまとめて整理することが可能になり、大量のファイルでも管理が容易になっていることは、改めて説明するまでもないでしょう。

LinuxOSのディレクトリ構造について(WBEL3) LinuxOSのディレクトリ構造について(CentOS3) LinuxOSのディレクトリ構造について(WBEL4) LinuxOSのディレクトリ構造について(CentOS4) LinuxOSのディレクトリ構造について(CentOS5) でも少し触れていますが、ディレクトリ構成の考え方に関して、WindowsOSやMacintoshOSなどのクライアント向けOSと、UNIX系のOSとの根本的な違いは、前者が 「個々の物理装置にディレクトリ構造を作る」 のに対し、後者は 「ディレクトリ構造に個々の物理装置を格納する」 というところにあります。

WindowOSのディレクトリ構成のイメージ
WindowOSのディレクトリ構成のイメージ

UNIX系OSのディレクトリ構成のイメージ
UNIX系OSのディレクトリ構成のイメージ

上の図を見てもらえばお分かりと思いますが、WindowsOSは ハードディスク 、 フロッピーディスク 、 CD-ROM などの物理装置ごとにディレクトリが構成されています。一方のUNIX系OSは、ただひとつの "/"(ルート) という 論理的に定められた 最上位のディレクトリ以下に、全ての物理装置が格納されるという構造をとります。

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絶対パス

例えば、上の図のファイル "file_G" をそれぞれディレクトリ構造の最上位からの パス 名で表すと、

WindowsOS→C:\folder_c2\folder_c21\file_G

UNIX系OS→/directory_2/directory_21/file_G

となり、フォルダ及びディレクトリ、 "folder_e12" 、 "directory_cd2" は、

WindowsOS→E:\folder_e1\folder_e12\

UNIX系OS→/mnt/cdrom/directory_cd2/

となります。

フルパス と呼ぶこともあります。

このようなファイルやディレクトリの表記方法を 絶対パス と呼びます。

UNIX 系の OS の場合は、 WindowsOS のように、先頭に C: や E: といった、物理ドライブを示す記号(ドライブレターといいます)を使いませんので、絶対パス表記の場合には必ず先頭が "/" で始まります。

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相対パス

絶対パス表記はどんなに複雑なディレクトリ構造であっても、絶対確実にひとつのディレクトリやファイルを特定することができます。しかし、深い階層にあるファイルを一々絶対パスでタイプするのは大変です。

例えば、次のようなディレクトリ構造を考えてください。

LinuxOSのディレクトリ構造の例1
指定先がディレクトリ名の場合は、普通末尾に "/" を付けて指定します。

この中の " index.html " 、 " logo01.gif " 、 " photo/ " を、それぞれ 絶対パス でタイプしようとすると、

/var/www/html/index.html

/var/www/html/image/logo01.gif

/var/www/html/diary/photo/

となってとても大変です。しかし、 " /var/www/html/ " が カレント ディレクトリの場合は、上位のディレクトリのパスを省略してそれぞれ、

先頭が "/" で始まっていないことにお気づきでしょうか。これが相対パスの特徴です。
index.html

image/logo01.gif

diary/photo/

とタイプして指定することができます。こういう表記方法を 相対パス といいます。

相対パス表記では、カレントディレクトリの下位のディレクトリだけではなく、上位のディレクトリや、上位のディレクトリ以下の別のディレクトリも表記できます。

カレントディレクトリから上位のディレクトリを指定するには、 ".." 上位のディレクトリの表記法の説明 という記号を用います。

例えば、下の図のように、カレントディレクトリが " /var/www/html/dialy/ " に変わったとします。

LinuxOSのディレクトリ構造の例2

すると、先ほどと同じ " index.html " 、 " logo01.gif " 、 " photo/ " は、それぞれ、

../index.html

../image/logo01.gif

photo/

と指定できることになります。ちょっとややこしくなりますが、 " hosts " は、

../../../../etc/hosts

と指定できることがおわかりでしょうか。

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