mktime

tm 構造体を time_t 型に変換します． 

#include <time.h>

time_t mktime(
    struct tm *timeptr
);

mktime 関数は引数 timeptr が指す tm 構造体の中の地方時 (local time) を表現している要素別の時刻を，time 関数が返す値と同じ形式の暦時刻 (calendar time) の値に変換します．

変換の際には tm_wday 要素 (日曜日からの日数) と tm_yday要素 (1月1日からの日数) の元の値は無視され自動的に適切な値が格納されます．

戻り値

  • 成功時: 暦時刻 (time_t型) に変換された値
  • 失敗時: (time_t)(-1)

C言語サンプルプログラム

mktime 関数を使用して tm 構造体の内容を time 関数が返す値と同じ形式の暦時刻の値に変換するサンプルプログラムを以下に示します．

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <time.h>

/* functions */
void DisplayTime(struct tm *timeptr);

/* main */
int main(void) {
    time_t t;
    struct tm t_in, *local;

    t_in.tm_year = 100; /* 年 (2000) */
    t_in.tm_mon  = 12;  /* 月 */
    t_in.tm_mday = 31;  /* 日 */
    t_in.tm_hour = 23;  /* 時 */
    t_in.tm_min  = 59;  /* 分 */
    t_in.tm_sec  = 59;  /* 秒 */
    t_in.tm_wday = 0;   /* 曜日 (適当に入力) */
    t_in.tm_yday = 0;   /* 1月1日からの日数 (適当に入力) */

    /* 表示 */
    DisplayTime(&t_in);

    /* mktime 関数で変換 */
    if ( (t = mktime(&t_in) ) == (time_t)(-1) ) {
        fprintf(stderr, "error\n");
        return EXIT_FAILURE;
    }

    /* 地方時に変換 */
    local = localtime(&t);

    /* 表示 */
    DisplayTime(local);

    return EXIT_SUCCESS;
}

/* tm構造体の中身を表示する */
void DisplayTime(struct tm *timeptr) {
    printf("%4d/", timeptr->tm_year);
    printf("%2d/", timeptr->tm_mon);
    printf("%2d ", timeptr->tm_mday);
    printf("%2d:", timeptr->tm_hour);
    printf("%2d:", timeptr->tm_min);
    printf("%2d", timeptr->tm_sec);
    printf(" %2d", timeptr->tm_wday);
    printf(" %3d\n", timeptr->tm_yday);
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります．

 100/12/31 23:59:59  0   0
 101/ 0/31 22:59:59  3  30

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