fgetpos

ストリーム (stream) の解析状態および，現在のファイル位置表示子 (file position indicator) の値を取得します． 

#include <stdio.h>

int fgetpos(
    FILE * restrict stream,
    fpos_t * restrict pos
);

fgetpos 関数は stream が指すストリームの解析状態および，現在のファイル位置表示子の値を pos が指すオブジェクトに格納します．

pos に格納される値は fsetpos 関数で使用する情報を含みます．

引数

戻り値

  • 成功時: 0
  • 失敗時: 0 以外の値 (処理系定義の正の値を errno に格納)

C言語サンプルプログラム

以下に fgetpos 関数を使用して現在のファイル位置表示子の値を取得するサンプルプログラムを示します．

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <string.h>

/* main */
int main(void) {
    FILE *fp;
    fpos_t pos_first, pos_writed;
    char *filename = "sample.txt";

    /* ファイルのオープン */
    if ((fp = fopen(filename, "w+")) == NULL) {
        fprintf(stderr, "%sのオープンに失敗: %s\n",
                filename, strerror(errno));
        return EXIT_FAILURE;
    }

    /* file position indicator の値を取得 */
    fgetpos(fp, &pos_first);
    printf("file position indicator: %ld\n", (long)pos_first);

    /* ファイルに Snoopy を書き込む */
    fputs("Snoopy",fp);

    /* Snoopy 書込み後の file position indicator の値を取得 */
    fgetpos(fp, &pos_writed);
    printf("file position indicator: %ld\n", (long)pos_writed);

    /* file position indicator の値を元に戻す */
    if (fsetpos(fp, &pos_first) == 0) {
        printf("元に戻した file position indicator: %ld\n", (long)pos_first);
    } else {
        fprintf(stderr, "file position indicator の設定に失敗.\n");
        return EXIT_FAILURE;
    }

    fclose(fp);
    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります．

file position indicator: 0
file position indicator: 6
元に戻した file position indicator: 0

cプログラマの必読書

たくさんあるc言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です．よかったら参考にしてみてください．

c実践プログラミング 第3版

c言語の実践的参考書．少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです．
文法だけでなく，コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります． オライリーの本は，読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです．


c言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

ポインタの解説書としては最高の書籍です．
この1冊でポインタを完全に理解することができます．全くの初学者が読むには敷居が高いですが，入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です．