The rint functions (C99) - rint, rintf, rintl

その時点の丸め方向に従って引数を整数値に丸めます．

rint (C99)

#include <math.h>

double rint(
    double x
);

rint 関数は，その時点の丸め方向に従って x を整数値に丸め，結果を double 型で返します．(このとき "不正確例外" 浮動小数点例外を生成することがあります．)

rintf (C99)

#include <math.h>

float rintf(
    float x
);

rintf 関数は，その時点の丸め方向に従って x を整数値に丸め，結果を float 型で返します．(このとき "不正確例外" 浮動小数点例外を生成することがあります．)

rintl (C99)

#include <math.h>

long double rintl(
    long double x
);

rintl 関数は，その時点の丸め方向に従って x を整数値に丸め，結果を long double 型で返します．(このとき "不正確例外" 浮動小数点例外を生成することがあります．)

戻り値

  • 丸めた整数値

C言語サンプルプログラム

以下に rint 関数を使用したサンプルプログラムを示します．

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <fenv.h>
#include <math.h>

/* main */
int main(void) {
    double downward, upward;

    /* 負の無限大の方向へ丸めるように設定 */
    if (fesetround(FE_DOWNWARD) != 0) {
        fprintf(stderr, "error.");
        return EXIT_FAILURE;
    }

    /* 丸め */
    downward = rint(0.51);
    printf("負の無限大の方向: %f\n", downward);

    /* 正の無限大の方向へ丸めるように設定 */
    if (fesetround(FE_UPWARD) != 0) {
        fprintf(stderr, "error.");
        return EXIT_FAILURE;
    }

    /* 丸め */
    upward = rint(0.51);
    printf("正の無限大の方向: %f\n", upward);

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります．

負の無限大の方向: 0.000000
正の無限大の方向: 1.000000

Cプログラマの必読書

たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です．よかったら参考にしてみてください．

C実践プログラミング 第3版

C言語の実践的参考書．少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです．
文法だけでなく，コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります． オライリーの本は，読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです．


C言語ポインタ完全制覇 (標準プログラマーズライブラリ)

ポインタの解説書としては最高の書籍です．
この1冊でポインタを完全に理解することができます．全くの初学者が読むには敷居が高いですが，入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です．