The remquo functions (C99) - remquo, remquof, remquol

IEEE 60559 が要求する余剰 x REM y を計算します.

remquo (C99)

#include <math.h>
double remquo(
    double x,
    double y,
    int *quo
);

remquo 関数は IEEE 60559 が要求する余剰 x REM y を計算し,結果を double 型で返します.
また,x / y の符号と同じ符号をもち,x / y の整数の商の絶対値と 2^n ※ を法として合同である絶対値をもつ値を quo が指すオブジェクトに格納します.

remquof (C99)

#include <math.h>
float remquof(
    float x,
    float y,
    int *quo
);

remquof 関数は IEEE 60559 が要求する余剰 x REM y を計算し,結果を float 型で返します.
また,x / y の符号と同じ符号をもち,x / y の整数の商の絶対値と 2^n ※ を法として合同である絶対値をもつ値を quo が指すオブジェクトに格納します.

remquol (C99)

#include <math.h>
long double remquol(
    long double x,
    long double y,
    int *quo
);

remquol 関数は IEEE 60559 が要求する余剰 x REM y を計算し,結果を long double 型で返します.
また,x / y の符号と同じ符号をもち,x / y の整数の商の絶対値と 2^n ※ を法として合同である絶対値をもつ値を quo が指すオブジェクトに格納します.

※ n は 3 以上の処理系定義の整数です.

戻り値

  • x REM y の値

C言語サンプルプログラム

以下に remquo 関数を使用したサンプルプログラムを示します.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <math.h>

/* main */
int main(void) {
    double x, y;
    double rem;
    int quo = 10;

    printf("x の値を入力して下さい> ");
    scanf("%lf", &x);

    printf("y の値を入力して下さい> ");
    scanf("%lf", &y);

    /* 余剰を求める */
    rem = remquo(x, y, &quo);

    printf("%.2f %% %.2f = %.2f\n", x, y, rem);
    printf("quo = %d\n", quo);

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.

x の値を入力して下さい> 9
y の値を入力して下さい> 2
9.00 REM 2.00 = 1.00
quo = 0

x の値を入力して下さい> -9
y の値を入力して下さい> 2
-9.00 REM 2.00 = -1.00
quo = 0

x の値を入力して下さい> 9
y の値を入力して下さい> -2
9.00 REM -2.00 = 1.00
quo = 0

x の値を入力して下さい> 4
y の値を入力して下さい> 2
4.00 REM 2.00 = 0.00
quo = 2

Cプログラマの必読書

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