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その時点の丸め方向に従って,引数を最も近い整数値に丸めます.
#include <math.h>
long lrint( double x );
lrint 関数は,その時点の丸め方向に従って double 型の引数 x を最も近い整数値に丸め,結果を long 型で返します.
#include <math.h>
long lrintf( float x );
lrintf 関数は,その時点の丸め方向に従って float 型の引数 x を最も近い整数値に丸め,結果を long 型で返します.
#include <math.h>
long lrintl( long double x );
lrintl 関数は,その時点の丸め方向に従って long double 型の引数 x を最も近い整数値に丸め,結果を long 型で返します.
lrint,lrintf,lrintl 関数が丸めた値が返却値の型の範囲外になった場合の結果は未規定です.また,x の絶対値が大きすぎる場合には値域エラー (range error) が発生することがあります.
以下に lrint 関数を使用したサンプルプログラムを示します.
/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <fenv.h>
#include <math.h>
/* main */
int main(void) {
long downward, upward;
/* 負の無限大の方向へ丸めるように設定 */
if (fesetround(FE_DOWNWARD) != 0) {
fprintf(stderr, "error.");
return EXIT_FAILURE;
}
/* 丸め */
downward = lrint(0.51);
printf("負の無限大の方向: %ld\n", downward);
/* 正の無限大の方向へ丸めるように設定 */
if (fesetround(FE_UPWARD) != 0) {
fprintf(stderr, "error.");
return EXIT_FAILURE;
}
/* 丸め */
upward = lrint(0.51);
printf("正の無限大の方向: %ld\n", upward);
return EXIT_SUCCESS;
}
サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.
負の無限大の方向: 0 正の無限大の方向: 1
たくさんあるC言語関連の書籍の中でも特に役に立った本です.よかったら参考にしてみてください.
C言語の実践的参考書.少々値段は張りますが初心者を脱しようとしている人は絶対に読むべきです.
文法だけでなく,コーディングスタイルやデバッグなど文字通り「実践的」なことが書かれているので非常にためになります.
オライリーの本は,読みにくい本が多いのですが本書はとても読みやすくオススメです.
ポインタの解説書としては最高の書籍です.
この1冊でポインタを完全に理解することができます.全くの初学者が読むには敷居が高いですが,入門書を読み終えた後に読むと非常に有益です.