The atan2 functions - atan2, atan2f, atan2l

y / x の逆正接 (arctan) を計算します．

atan2

#include <math.h>

double atan2(
    double y,
    double x
);

atan2 関数は y / x の逆正接 (arctan) を計算し，結果を double 型で返します．

atan2f (C99)

#include <math.h>

float atan2f(
    float y,
    float x
);

atan2f 関数は y / x の逆正接 (arctan) を計算し，結果を float 型で返します．

atan2l (C99)

#include <math.h>

long double atan2l(
    long double y,
    long double x
);

atan2l 関数は y / x の逆正接 (arctan) を計算し，結果を long double 型で返します．

atan2，atan2f，atan2l 関数は，x，y 両方の実引数が 0 の場合，定義域エラー (domain error) が発生することがあります．

戻り値

  • 区間 [-pi, +pi] ラジアンのy / x の逆正接値

数学上の表記

atan2

C言語サンプルプログラム

以下に atan2 関数を使用して偏角を取得するサンプルプログラムを示します．

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <math.h>

/* functions */
double to_deg(double);

/* main */
int main(void) {
    double rad1, rad2, rad3;
    double deg1, deg2, deg3;

    rad1 = atan2(1.0, 0.0);
    rad2 = atan2(1.0, sqrt(3.0));
    rad3 = atan2(sqrt(3.0), 1.0);

    /* 度数法に変換する */
    deg1 = to_deg(rad1);
    deg2 = to_deg(rad2);
    deg3 = to_deg(rad3);

    printf("偏角1: %.5f[rad]，%.1f[deg]\n", rad1, deg1);
    printf("偏角2: %.5f[rad]，%.1f[deg]\n", rad2, deg2);
    printf("偏角3: %.5f[rad]，%.1f[deg]\n", rad3, deg3);

    return EXIT_SUCCESS;
}

/**
 * 弧度法表記を度数法表記に変換する
 * @param[in] r 角度[rad]
 * @return 角度[deg]
 */
double to_deg(double r) {
    return r * 180.0 / (atan(1.0) * 4.0);
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります．

偏角1: 1.57080[rad]，90.0[deg]
偏角2: 0.52360[rad]，30.0[deg]
偏角3: 1.04720[rad]，60.0[deg]

Cプログラマの必読書

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