The csqrt functions (C99) - csqrt, csqrtf, csqrtl

複素数の平方根を計算します．

csqrt (C99)

#include <complex.h>

double complex csqrt(
    double complex z
);

csqrt 関数は，z の複素数平方根を計算し，結果を double complex 型で返します．

csqrtf (C99)

#include <complex.h>

float complex csqrtf(
    float complex z
);

csqrtf 関数は，z の複素数平方根を計算し，結果を float complex 型で返します．

csqrtl (C99)

#include <complex.h>

long double complex csqrtl(
    long double complex z
);

csqrtl 関数は，z の複素数平方根を計算し，結果を long double complex 型で返します．

csqrt，csqrtf，csqrtl 関数は負の実軸に沿って分岐切断線をもちます．

戻り値

  • 右半平面 (虚軸を含む) を値域とする複素数平方根値

C言語サンプルプログラム

以下に csqrt 関数を使用して複素数の平方根を計算するサンプルプログラムを示します．

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <math.h>
#include <complex.h>

/* main */
int main(void) {
    double complex z = 3.0 + 2.0 * I;
    double complex csqrt_z01, csqrt_z02;
    double re, im;

    /* 複素数の平方根を求める */
    csqrt_z01 = csqrt(z);

    re = creal(z);
    im = cimag(z);
    csqrt_z02 = sqrt(hypot(re, im)) *
        (cos(atan2(im, re) / 2.0) + I * sin(atan2(im, re) / 2));

    /* 表示 */
    printf("csqrt 関数で求めた値:   %.10f + %.10fi\n",
        creal(csqrt_z01), cimag(csqrt_z01));
    printf("数学的定義から求めた値: %.10f + %.10fi\n",
        creal(csqrt_z02), cimag(csqrt_z02));

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります．

csqrt 関数で求めた値: 1.8173540210 + 0.5502505227i
数学的定義から求めた値: 1.8173540210 + 0.5502505227i

Cプログラマの必読書

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