The cpow functions (C99) - cpow, cpowf, cpowl

複素数のべき乗を返します．

cpow (C99)

#include <complex.h>

double complex cpow(
    double complex x,
    double complex y
);

cpow 関数は，x の y 乗を計算し，結果を double complex 型で返します．

cpowf (C99)

#include <complex.h>

float complex cpowf(
    float complex x,
    float complex y
);

cpowf 関数は，x の y 乗を計算し，結果を float complex 型で返します．

cpowl (C99)

#include <complex.h>

long double complex cpowl(
    long double complex x,
    long double complex y
);

cpowl 関数は，x の y 乗を計算し，結果を long double complex 型で返します．

cpow，cpowf，cpowl 関数は，負の実軸に沿って，第 1 引数に対する分岐切断線をもちます．

戻り値

  • 複素数べき乗関数値

C言語サンプルプログラム

以下に cpow 関数を使用して複素数のべき乗を求めるサンプルプログラムを示します．

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <complex.h>

/* main */
int main(void) {
    double complex w = 3.0 + 2.0 * I;
    double complex z = 1.0 + 2.0 * I;
    double complex cpow_z01, cpow_z02;

    /* 複素数のべき乗を求める */
    cpow_z01 = cpow(w, z);
    cpow_z02 = cexp(z * clog(w));

    /* 表示 */
    printf("cpow 関数で求めた値:    %.10f + %.10fi\n",
        creal(cpow_z01), cimag(cpow_z01));
    printf("数学的定義から求めた値: %.10f + %.10fi\n",
        creal(cpow_z02), cimag(cpow_z02));

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります．

cpow 関数で求めた値:  -1.1122722036 + -0.0126351854i
数学的定義から求めた値: -1.1122722036 + -0.0126351854i

Cプログラマの必読書

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