The catan functions (C99) - catan, catanf, catanl

複素数の逆正接 (arctan) を計算します.

catan (C99)

#include <complex.h>
double complex catan(
    double complex z
);

catan 関数は,z の複素数逆正接を計算し,結果を double complex 型で返します.

catanf (C99)

#include <complex.h>
float complex catanf(
    float complex z
);

catanf 関数は,z の複素数逆正接を計算し,結果を float complex 型で返します.

catanl (C99)

#include <complex.h>
long double complex catanl(
    long double complex z
);

catanl 関数は,z の複素数逆正接を計算し,結果を long double complex 型で返します.

catan,catanf,catanl関数は,区間 [-i, +i] の外側に,虚軸に沿って分岐切断線をもちます.

戻り値

  • 虚軸方向には数学的に無限の区間,実軸方向には区間 [- pi/2, + pi/2] を値域とする複素数逆正接値

C言語サンプルプログラム

以下に catan 関数を使用して複素数逆正接を求めるサンプルプログラムを示します.

/* header files */
#include <stdio.h>
#include <stdlib.h>
#include <math.h>
#include <complex.h>

/* main */
int main(void) {
    double complex z = 3.0 + 2.0 * I;
    double complex catan_z01, catan_z02;

    /* 複素数逆正接を求める */
    catan_z01 = catan(z);
    catan_z02 = I / 2.0 * clog((I + z) / (I - z));

    /* 表示 */
    printf("catan 関数で求めた値:   %.10f + %.10fi\n",
        creal(catan_z01), cimag(catan_z02));
    printf("数学的定義から求めた値: %.10f + %.10fi\n",
        creal(catan_z01), cimag(catan_z02));

    return EXIT_SUCCESS;
}

実行例

サンプルプログラムの実行結果は以下のようになります.

catan 関数で求めた値: 1.3389725223 + 0.1469466662i
数学的定義から求めた値: 1.3389725223 + 0.1469466662i

Cプログラマの必読書

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