PHPの実体は、Webサーバに置かれるソフトウエアの Apacheモジュールとして動作するスクリプト言語を実行する環境を指します。HTML文書中に記述されたスクリプトを PHPが実行し、結果を HTMLデータとしてWebブラウザに出力する仕組みがあります。PHPを実行させるための Apacheモジュールを Webサーバに置かなければなりません。幸いなことに、Apacheは、世界中で最も普及しているオープン・ソフトであるため、ほとんどの Webサーバに実装されています。Rasmus Lerdorf氏(グリーンランド生まれのデンマーク育ち) が自分の履歴書ページの閲覧者を調べるために作っていた Perlスクリプト 「Personal Home Page Tools」 を C言語で書き直し、HTMLフォームを扱える動的な Webアプリケーションのための機能 「Form Interpreter」 に拡張したのが始まりとされ、その頭文字をとって、「PHP/FI」と呼ばれました。Rasmus Lerdorf氏はこのソフトウエアの開発に誰でも参加できるようにしていたことから、つまりオープン・ソースとしたことで大勢の開発者の支持を得ました。PHP開発の主体は個人からグループへ変化し、やがて、C、Perl、Java、VisualBasic の新しい仕様まで取り入れるように拡張されました。PHPの略として「PHP is Hypertext Pre-processer」として呼ばれるようになっています。PHP4.3 までがバージョンとしてリリースされている関係で、PHPプログラミングに関しては、PHP4.3 を基本として解説します。PHP5.0がリリースされています。)PHPは、Webサーバ上で情報を提供し表現する HTMLに埋め込むタイプのスクリプト言語で、JavaScriptと同じように、プログラムのコンパイル(実行可能なバイナリファイル作成)をする必要のない、テキストベースのインタープリター言語です。Perl、Java、Ruby、ASP などが挙げられます。古くからそうした多くの開発言語がありながら、何故今 PHPが注目されているのでしょうか? CGIプログラムを開発する Perl言語は、多くの Webアプリケーションで利用されてきました。多分これからもその主役の座を担うことでしょう。しかし、Perl は、言語的に難しくソースコードが汚くなりやすい欠点を持っています。PHPは、Perl と同様にテキストベースで構築できる手軽さがあります。基本的には、HTMLファイルに埋め込む言語であるため、簡単なテキストエディタがあれば、誰でも書くことができます。加えて、CGIのようなサーバ負担も少なく、実行が早い利点も持っています。PHPが利用されている理由を列挙しました。CGIと比較すると、実行速度が断然早い。PHPは、Yahooや 楽天などの商用サイトでも採用され、素早い開発が行われています。また、多くの Webサーバでも PHPを実装しつつあることから、より多くのサイトでも PHPの採用が進められています。LAMPプラットフォームLinux があります。オープンであるが故に、世界中の技術者がボランティアとして開発され日々成長しています。Linux がオープンであること、つまり無償で誰もが自由に利用でき、自由に改変し再配布することができるということです。Linux をベースとして、同じくオープン・ソース・ソフトウェアの Apache、MySQLデータベース、そして PHPを組み合わせたのを、LAMPプラットフォームと呼んでいます。Linuxは、標準で Apacheを実装し、Linuxディストリビュータの中には、最初から PHPや MySQLをインストールできるようになっているものさえあります。Red Hat Linux には、これらのソフトウェアが実装されて、約1年前から Webアプリケーション開発に勤しんでいます。Apache、MySQL、PHP は、Windowsへの移植も採用されており、UNIX系プラットフォームでなくても、Windowsのデスクトップ環境でも開発することが可能になりました。PHPによる Webアプリケーション開発は更に加速し、大手商用サイトで次々と採用され始め、Perlに代わる新しい開発言語として、ますます PHPが重要視され普及しています。