毎週金曜日配信 What's New 2003/4/11
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初心者のためのホームページ作り/Web for beginner
http://www.scollabo.com/banban/
<第47号>
banban@scollabo.com
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当講座は、初心者や中級者が正しい文法と作法を身につけて、プロ級の本格的
な Webページ作成に役立つことを目的に配信されております。
当講座ではHTML4.01及び XHTML1.1 を中心とした文法が主体となっています。
なお、このマガジンは等幅フォントでお読みいただくと快適に読めるようになり
ます。
等福フォントに関しては、「まぐまぐ」の http://www.mag2.com/faq/mua.htm
を参考にしてください。
今週のコンテンツ
■ JavaScript講座 第8回 --- 乱数
■ JavaScriptのマナー --- 迷惑スクリプト
■ セキュリティに関する考察 --- コンピューター・ウィルス
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◆JavaScript講座 第8回 乱数
今回の JavaScriptは、乱数を利用して「おみくじ」を作成します。
まず、配列を利用した「おみくじ」です。配列については本誌第33号でも解説
しましたが、おさらいの意味でもう一度説明します。
■配列
配列とは、正式に配列変数と呼び、変数に複数の値を代入して成り立ちます。
配列変数 banbanと仮定して
banban[0] = 10;
banban[1] = "JavaScript";
banban[2] = "ばんばん";
banban[3] = 1500;
このように記述します。[ ] の中の数字は添字といって配列の何番めかを示し
ます。なお、配列の添字の最初の番号が1ではなく0(ゼロ)から始まります。
また、負数は使えません。この添字は数字で直接指定するだけでなく変数を
利用して数値に置き換えることができます。
非常に面白いのは、JavaScriptの配列変数は、他のプログラム言語と異なり、
数値とか、文字列だけ、というような制限がありません。オブジェクトへの参
照場所なども代入できます。
このいい加減さが、JavaScriptの魅力でもあります。
配列には、次のような Arrayオブジェクトを使ってインデックスをあらかじめ
組み込むことができます。
banban = new Array("大吉", "吉", "中吉", "小吉", "凶", "大凶")
これは、
banban[0] = "大吉";
banban[1] = "吉";
:
banban[5] = "大凶";
という、配列変数と同じ意味を持つことになります。添字を何らかの動作で発
生することができれば「おみくじ」を作り出すことができます。
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◆乱数
添字を作り出すには、乱数を発生させればいいわけです。0〜5までの乱数を変
数に置き換えて配列要素を表示すれば「おみくじ」になります。
乱数とは、ランダムに選ばれた数値です。そのランダムな数値を作り出すこと
ができる Mathオブジェクトが持つ randomメソッドを利用します。
random()メソッドとは、0〜1の範囲のランダムな数値を発生させます。しかし
求める数値は小数点以下では意味がありません。そのため、小数点以下を切り
捨てた整数値にするため、やはり、Mathオブジェクトが持つ floorメソッドを
同時に使います。
n = Math.floor(Math.random()*banban.length);
最後に登場する lengthとは、配列のインデックス数を参照するものです。
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◆おみくじのスクリプト
<script type="text/javascript">
<!--
banban = new Array("大吉", "中吉", "吉", "小吉", "末吉", "凶", "大凶");
n = Math.floor(Math.random()*banban.length);
document.writ("<p>あなたの運勢は", banban[n], "です<\/p>");
//-->
</script>
スクリプトをbody要素内で記述してください。
実行結果(スタイルシートを利用しています)
http://www.scollabo.com/banban/magazine/sample/mmsample_088.html
よくよく考えると、このままでは大吉や大凶が多すぎます。これらは滅多に出
ないものなので、スクリプトを大幅に変更しましょう。
if構文を利用して条件分岐させます。
<script type="text/javascript">
<!--
var banban0 = "大吉";
var banban1 = "中吉";
var banban2 = "小吉";
var banban3 = "吉";
var banban4 = "末吉";
var banban5 = "凶";
var banban6 = "大凶";
function omikuji(n) {
if (n<=0.05) document.write("<span>"+ banban0 +"<\/span>");
else { if (n<=0.1) document.write("<span>"+banban1+"<\/span>");
else { if (n<=0.45) document.write("<span>"+banban2+"<\/span>");
else { if (n<= 0.65) document.write("<span>"+banban3+"<\/span>");
else { if (n<=0.9) document.write("<span>"+banban4+"<\/span>");
else { if (n<=0.99) document.write("<span>"+banban5+"<\/span>");
else { if (n<=1) document.write("<span>"+banban6+"<\/span>");
}
}
}
}
}
}
}
//-->
</script>
HTMLの body要素内での記述
<body>
<div>
<script type="text/javascript">
<!--
document.write ("本日のあなたの運勢は、");
omikuji(Math.random());
document.write("です。");
//-->
</script>
</div>
</body>
なお、span要素には次のようなスタイルシートを施します。
span { font-weight: bold; color: #f00 }
実行結果(スタイルシートを利用しています)
http://www.scollabo.com/banban/magazine/sample/mmsample_089.html
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◆解説
var banban0 = "大吉";
グローバル変数を宣言しています。変数が別のブロックでもその値を保持して
有用させるためには、varを用いて宣言しなければなりません。
function omikuji(n) {
おみくじの関数を設定しています。この関数はHTML文で実行されます。
if (n<=0.05) document.write("<span>"+ banban0 +"<\/span>");
Math.random によって選び出された乱数の値を評価し、その値が0.05と同じか
それ以下ならば、banban0 という変数が選ばれて表示されます。
"<\/span>" としたのは、ブラウザが </ を終了区切り子と判断されないため
何らかのエスケープが必要です。そのための処置として <\/span> とすること
で、ブラウザが不意な動作をしないためにします。
プラス記号はすべての文字列を連結して、ブラウザに表示させるためです。
以下、同様です。
なお、この構文を利用すれば、ページを訪れるたびに別々のメッセージを出力
させることも可能でしょう。
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◆JavaScriptのマナー
ページに動きを提供するJavaScriptの利用は非常に多く、ほとんど標準と言っ
ていいくらい普及しています。また、JavaScriptのソースを提供しているサイト
もあり、初心者でも簡単にコピー&ペーストでHTML文書に貼り付けることができ
るようになりました。JavaScriptが Web上のプラットフォームにすっかり根付い
た「文化」とも言えるでしょう。
しかし、このJavaScriptにも最低限守らなければならない「マナー」がありま
す。JavaScriptとは、あくまでもユーザのブラウザ上で実行するスクリプトです。
つまり、JavaScriptの動作はユーザ環境に依存するわけです。
この点を踏まえて、JavaScriptを作成するために、ユーザの迷惑にならないよ
う以下の要点を考慮するように心がけましょう。
■JavaScriptのバージョン
実は、JavaScriptにはバージョンがあります。普段はあまり意識することがな
いと思いますがこの講座で紹介してきたスクリプトにも数種のバージョンで記述
してきました。一番新しいバージョンは、JavaScript3.0です。
現在、JavaScriptのバージョンは 1.0〜1.6、2.0〜2.2、3.0まであり、ブラウ
ザによってサポートが異なっているのが現状です。
あなたのブラウザのJavaScriptが、どのバージョンに対応しているか、以下の
ページでチェックできます。
JavaScriptバージョンチェック(JavaScriptを使っています)
http://www.scollabo.com/banban/java/checker.html
ブラウザによってサポートが異なるということは、あなたが作ったスクリプト
がユーザの環境によっては再現されない場合があるということを認識する必要が
あります。できるだけ多くのブラウザで動作確認をするようにしましょう。
■迷惑スクリプト
○ステータスバーのメッセージ
JavaScriptによる windowオブジェクトの statusプロパティを利用することで
ブラウザのステータスバーにメッセージを流し込めることが可能です。
しかし、ステータスバーを占領して作者による任意のメッセージを表示して
しまのはあまり歓迎されません。
ステータスバーでは、インターネットの接続・受信状況などの情報を表示す
る場所でもあるのです。古いブラウザや、遅い通信環境では重くなってしまい
ます。メッセージを表示したい場合には、ブラウザの本体内で表示させるよう
にしましょう。
○新たなウィンドウを開く
ページを訪問したときにポップアップウィンドウを開かせるサイトがあります。
そのほとんどが広告であるため、ユーザはいちいち「閉じるボタン」をクリッ
クしなければならないときがあります。中には「閉じる」ボタンを押すと、さ
らに新しいポップアップウィンドウが出現する「ゾンビ」のようなしつこいス
クリプトさえあります。
ユーザ環境によっては無駄にリソースを消費するだけでほとんど意味があり
ません。訪れるユーザに断りもなく勝手に新たなウィンドウを開かせるのは、
厳に慎みたいものです。
どうしても広告を表示しなければならない場合、できるだけ同一のページ内
で表示するようにしましょう。
○ウィンドウサイズを変更する
ページを訪れた瞬間に、ブラウザのウィンドウサイズを勝手に変えてしまうこ
とがあります。作者としてはコンテンツの表示を望むサイズで表示したい気持
ちは理解できないこともありませんが、勝手に変更するのはいけません。
どうしても変更したい場合には、事前に「断り書き」をしてユーザの判断に
任せるような工夫を考えましょう。
○マウスに追随する画像
ユーザのマウス操作にアニメーションの画像などが追いかけるスクリプトがあ
ります。人よっては非常にうざったくかんじる場合があり、ユーザのマウス操
作が正確に行えない可能性もあります。
作者の「遊び心」は分かりますが、その場合にはあらかじめユーザが選択で
きるように工夫することが大切です。
■JavaScriptが実行できない環境のために
非視覚系ブラウザや、意図的にJavaScriptを「オフ」にしているブラウザでは
作者が丹精込めて作成したスクリプトを実行することができません。
特に見知らぬサイトで悪意を持ったJavaScriptによる攻撃を受けないために
セキュリティの観点からJavaScriptを「オフ」にしているユーザは少なくあり
ません。
そういったユーザのために代替を用意するのが作者の「良心」です。HTMLで
は、「noscript要素」があり、この要素の中で代替テキストや代替ページにリ
ンクできるように記述することができます。
<noscript>
<p>残念ながらあなたのブラウザでは、素晴しいスクリプトが実行できません。
お手数ですがこちらのページへ移動願います。</p>
<p><a href="next.html">JavaScript代替ページ</a></p>
</noscript>
noscript要素は、スクリプトが実行できる環境では無視されます。あくまでス
クリプト未対応のブラウザで実行されるものです。
この要素中で、「何だ、JavaScriptが実行できないのか。帰れ!」などとは
絶対に書いてはいけません。
また、スクリプトの記述は必ずコメントタグの中で配置します。
<script type="text/javascript">
<!--
スクリプトの記述
//-->
</script>
この記述は、スクリプト未対応のブラウザへ配慮するものです。もし、コメン
トタグがない場合、スクリプトの記述がそのままブラウザに出力されてしまう
場合があります。面倒でも必ずコメントタグの中で書きましょう。
なお、JavaScriptのコメントタグの終了は --> ではなく、//--> です。
■迷惑なスクリプトを「今週のおさらい」にアップしていますので、見てみよ
うという人は是非どうぞ。 URLは下段に記述してあります。
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◆セキュリティに関する考察 --- コンピューター・ウィルス
このコラムは、読者の皆さんのインターネット・ライフを安全で快適に送るた
めの考察を個人的な主観によって述べたものです。セキュリティを構築する上で
参考になれば幸いです。
今回は読者の方からのリクエストで、コンピューター・ウィルスについて2回
に分けて詳しく解説します。なお、2回目は第51号(5月)で予定しています。
■コンピューター・ウィルスとは何か?
一般的に言われる「ウィルス」とは、細胞内に感染する病原体で、あらかじめ
ワクチンを接種することで病状の発生を防ぐことが可能です。
ウィルスに感染してしまうと、薬などは効かず本人の体力だけが頼りとなる
恐ろしい病原体で、世界中に治療不能となるウィルスがたくさんなります。
では、コンピューターにおけるウィルスとは一体なんでしょうか?
基本的にはコンピューターに悪さをする人為的な「プログラム」を指します。
人間には、自然治癒能力がありますので、風邪を引いても大体が2〜3日くら
いで治ったりしますが、コンピューターはワクチンを投与しない限り、多少の
例外はありますが基本的にはいつまでたっても治りません。中にはワクチン投
与前にシステムデータが破壊されてしまう場合もあります。
コンピュータ・ウィルスは、密かにコンピュータの中に入り込み、増殖し、
ファイルのデータを破壊して最悪の場合にはそのコンピュータを死に追いやっ
てしまうことが知られました。その行動パターンは、まさに生物のウィルスと
そっくりです。
ただ、コンピュータ・ウィルスは生物のウィルスと違って空気感染や接触感
染をすることはありません。しかし「コンピュータ・ウィルスは恐ろしい」と
いう言葉だけが走り回った結果、パソコンに近づいただけでも移るのでは、と
か、人間には感染しないのか、などと真剣に心配している人も実際にいたよう
です。ただし現実のウィルスは、笑い話ではすまされなくなっています。
■コンピューター・ウィルスの歴史
コンピュータ・ウイルスという言葉を最初に使ったのは、アメリカ・カリフォ
ルニア大学の F.コーエン博士(Frederick B.Cohen)という人物であるといわ
れています。
彼が、1984年に開かれたアメリカのセキュリティ学会の席上でこの言葉を使
ったことで、初めてコンピューター・ウィルスが認知されました。
しかし本当のところ、「自己増殖行なうプログラム」は、1984年以前にも現
代のインターネットの前身である ARPANET(米国防省ネットワーク)を経由し
て拡散した Creeper(つる草)というウィルスが出現していたことが確認されて
いるので、コンピューター・ウィルスの歴史は非常に古いものと言えます。
■ウィルスの発病
なぜコンピューター・ウィルスが「ウィルス」と呼ばれるのかの理由は、その
動きが自然界のウィルスと非常に似通った動きをするためです。
何らかの理由で感染したウィルスは、ある一定期間の潜伏期間があります。
まず、「感染」はしているのですが症状が現れない「潜伏」というプロセスを
持ちます。そして、潜伏状態にあるウィルスは、特定の条件が整ったときに障
害を引き起こします。これを「発病」と言います。
この「発病」の種類によっては、画面にさまざまな効果的なアクションを表
示されるものから、ハードディスクのフォーマットをしてしまうなどの非常に
破壊的な行動を起こすウィルスまで存在します。
(近年のウィルスは潜伏期間を持たず、感染してすぐに活動するウィルスが多
数報告されています。)
■コンピューター・ウィルスは人間が作る
コンピューター・ウィルスはプログラムです。そのために機種限定やOSなど
の種類によってそれぞれ作られ、巧妙な手口を使って配布されています。つま
り、Windows用のウィルスは、Macintoshなどの他のOSでは感染しません。
自然界に生息する病原体としてのウィルスと異なり、コンピューター・ウィ
ルスは、あくまで人為的にバラ撒かれるものです。ウィルスを作る人は決して
プログラムなどに精通した人ばかりではありません。ある意味では、誰でも簡
単に作ることが出来ます。MS-DOS、Java、AppleScript などを少々かじったく
らいで十分に作ることが出来ます。
(だからといって、お勧めしているわけではありません。)
■ウィルスの種類
現在、世界中のウィルスは、80,000種以上といわれています。そして日々、そ
の数は増えつづけています。
ウィルスはその感染する方法によって、つまりどこにウィルスが感染するか
によって、次のように分類することができます。
○プログラム・ファイル感染型
プログラム・ファイル感染型のウィルスは、例えば Windows上の実行形式であ
る comや exe形式のファイルにウィルス・プログラム自身を添付させることに
よって、感染を行ないます。このプログラム・ファイルに添付させるウィルス
自身の場所は、ウィルスによってさまざまな場所となります。
例えば、感染するプログラムの先頭にウィルス自身を添付したり、末尾に添
付したり、ウィルスのヘッダだけをプログラムの先頭に添付し、ウィルス本体
はプログラム自体にランダムに挿入したり、と実にさまざまです。
○ブートセクター感染型
このタイプのウィルスはハードディスクのブート・セクター(システム領域)に
感染するウィルスです。
まず、コンピューターが起動する際には、ディスクからさまざまなファイル
が読み込まれますが、最初にコンピューターに読み込まれるのがブート・セク
ターにあるブートプログラムです。もし、このブート・セクターがウィルスに
感染していた場合、ウィルスは他のプログラムに先駆けてメモリーに常駐する
ことが可能となります。これによって、それ以降アクセスしたハードディスク
やフロッピーディスクのブートセクターに再感染していきます。
○複合感染型
上記2つのプログラム感染型とブートセクター感染型の両方の特徴を備えてい
るウィルスのことを指します。
1つのウィルスの中に、プログラムとブートセクターの両方に感染するプロ
グラムが含まれており、上記2つの両方の手段によって感染を広めていくこと
ができる感染力が強いウィルスです。
○マクロウィルス
マイクロソフト社の Office製品(Word、Excel、PowerPoint、Access)のマク
ロ機能を利用して、感染を広げていくウィルスです。機種やOSに依存せずに感
染するために、マルチプラットホーム型ウィルスと呼ばれることもあります。
Office製品は利用者も多く、実行ファイルではないために、一見油断しがち
なのですが、有名な メリッサ(Melissa)ウィルスなどのワームも実はこのマ
クロウィルスです。ただし、最新のOffice製品はマクロウィルスを防御する機
能が付いているので、被害は減ってきています。
○スクリプトウィルス
このスクリプトウィルスというのは、マイクロソフト社の VisualBasicScript
を利用して作成されたウィルスの一群のことを指します。このタイプのウィル
スの中で最も有名なものは「iLoveYou」ウィルスです。
これは、Windows98以降に Windowsの補助言語として備わったVBScript(DOS
時代での Batchファイルのような存在)を悪用して作成されたウィルスです。
このタイプのウィルスの作成や改造は容易であるため、現在非常に多くの種類
のスクリプトウィルスが出現しています。
○Javaウィルス
これはJavaアプレットを悪用したウィルスです。基本的には「ブラウザー・ク
ラッシャー」などのブラウザーを攻撃するものから、Javaアプレットやクラス
ファイルに感染する本格的なものまで多く存在しています。
しかし、Javaアプレットやクラスファイルに感染する本格的なウィルスは、
現時点では2種類しか確認されていないので、一般的に注意を払うのはJavaを
悪用した「ブラウザー・クラッシャー」などです。怪しげなサイトには近寄ら
ないことが肝心です。
○バッチウィルス
これはあまり存在が知られていませんが DOSの補助言語として作成されたバッ
チファイルで作成されたウィルスとして存在します。
しかし、その総数は少ない上にできることも限られているので、それほど大
きな注意を払う必要はありませんが、基本的に DOSコマンドで行なえることは
実行できるために「強制フォーマット」などの悪意のある DOSコマンドを含ん
だバッチファイルには気をつけなければいけません。
■ウィルスの隠蔽機能
ハードウェアの高機能化やOSの進歩、およびネットワークの普及などによって
ウィルスはその活動範囲を広げてきましたが、ウィルスの進化は活動範囲を広
げていくだけには留まりません。
ウィルス自身がアンチ・ウィルスソフトにいかに検出されないようにするた
めに、ウィルスは隠蔽機能も発展させてきたのです。アンチウィルスソフトの
検出機能とウィルスの隠蔽機能は、お互いの裏をかくように進歩し続けてきて
います。
○ステルス型のウィルス
このステルス型のウィルスは、あたかもステルス戦闘機のようにワクチンソフ
トの検出を逃れるタイプのウィルスです。
このウィルスに感染したプログラムは、ウィルスに感染しているにも関わら
ず、ファイル全体のサイズがウィルス感染前と同じであり、チェックサムを確
認してウィルス感染を判別するようなアンチウィルスソフトからは検出を逃れ
ることができるのです。しかし、現在では古い技術となっており、簡単に検出
されてしまいます。
○ポリモフィズム機能を備えたウィルス
このポリモフィズムタイプのウィルスは、長い間ウィルスの隠蔽機能の主役を
担ってきた方式です。
これは、1995年に Dark Avenger というハンドルネームを持つウィルス作家
によって編み出された手法です。この手法を利用したウィルスは、感染ごとに
独自の暗号化ルーチンを使用して、自己をランダムに暗号化していきます。基
本的にウィルスのステルス機能は、ずっとこのポリモフィズム手法が発展的に
踏襲されています。
このポリモフィズム手法を利用したウィルスが作成された場合、ウィルスコ
ードの特徴を比較するウィルス検査プログラム(シグネチャー・スキャン)な
どでは発見が非常に難しいのです。しかし、現在は新たな検出方法を備えたア
ンチウィルスソフトが一般化しているために、このポリモフィズム手法を利用
したウィルスもいたちごっこであるのが現状です。
○メタモフィズム機能を備えたウィルス
そして現代では、それらポリモフィズム手法を超える新しい手法として「メタ
モフィズム手法」という新たな隠蔽技術が考案されています。
これは、感染ごとに全く違ったコードとなるウィルスを作成する手法です。
まさに、メタモフィズム(羽化)という名前にふさわしい画期的な手法ですが
このタイプのウィルスを作成するには、非常に高度なアセンブリ言語の知識と
斬新な発想能力が必要となってきます。
簡単に言えば、縦に足しても横に足しても合計が同じになる「数字の魔法陣」
を作成するのに似ています。この手法によって作成されたウィルスは非常に優
秀で、一種の「洗練されたコードの魅力」を感じさせますが、このメタモフィ
ズム手法を利用したウィルスを作成できる人間は、「ウィルスシーン」でも数
えるほどしか存在しません。
なお、この技術を応用して作成されたウィルスは、現在のアンチウィルスソ
フトを使用しても検出が難しいのが現状です。
(つづく)
この続きは、第51号で予定しています。
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今回はここまで、ではでは・・
今週のおさらいは Webページにも掲載しましたので、是非見ておいてください。
Webページでは HTML文の実行結果のサンプルもあり、より分かりやすく説明して
います。あわせて過去の記事のおさらいも掲載しています。
(今週のおさらい)
http://www.scollabo.com/banban/magazine/review_047.html
次回は、テーブルで作るレイアウトについて詳しく解説します。
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質問・ご意見ははこちらまで→ banban@scollabo.com
なお、ご質問の際には、お使いのOS、通常使っているブラウザ、使っているテキ
ストエディタなど、なるべく分かりやすく制作環境を明記していただけると回答
しやすくなると思います。
ただし、平日の昼間は会社勤めなので、返事が遅れることがあります。ご了承
ください。
発行者 ばんばん
協 力 スズキ・コラボレーション http://www.scollabo.com/
配信エンジン まぐまぐ http://www.mag2.com/ (ID 0000090196)
誤字・脱字・変換ミス・表現欠乏などには平にご容赦願います。なお、マガジン
のすべての記述に誤りや重大なスペルミスがある場合、叱咤と罵声と共に私まで
突きつけていただくと幸いに思います。
バックナンバー こちらで公開しています。
プレーンテキスト http://www.scollabo.com/banban/magazine.html
各号のおさらい http://www.scollabo.com/banban/magazine/
アーカイブ http://www.scollabo.com/banban/daf/archive.html
講座教材 http://www.scollabo.com/banban/daf/material.html
まぐまぐの過去記事 http://backno.mag2.com/reader/Back?id=0000090196
配信の変更・中止はこちらです。
個別の手続きは受け付けていませんので、ご面倒でも各自でお願いできれば助か
ります。
当サイトにて http://www.scollabo.com/banban/magazine/top.html
まぐまぐにて http://www.mag2.com/m/0000090196.htm
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<えでぃた〜ず・るーむ>
最強の米軍がバグダッドを制圧した映像が流れるテレビを見ていると、次の瞬
間には、ニューヨーク・ヤンキースの松井選手が満塁ホームランを打った場面が
飛び込んできました。2つの明暗を分けた映像はあまりにも対照的で象徴的な出
来事でした。戦争と平和が入り混じったテレビの映像に、深くため息をつくばか
りです。
しかしながら、日本での「栄光」を捨て、言葉の不自由な地でがんばっている
松井選手の満塁ホームランは素直に喜べるし、応援したいと思います。そして戦
争が1日も早く終わり、世界が平和であることを心から願望するだけです。
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◆著作権について
個人がご自分のPCに保存して利用する以外の記事の転載、引用は基本的に応じ
ておりません。記事中の内容について、無断で使用することを固く禁じます。
なお、記事中のスタイルシート、HTMLをご自分のページ作成に自由に使ってい
ただいても差し支えありません。
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