初心者のためのホームページ作り_91.txt 100666 0 0 54677 10064311540 15710 毎週金曜日配信 What's New 2004年4月16日 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ┏┏┏┏ 初心者のためのホームページ作り/Web for beginner ┏┏┏ http://www.scollabo.com/banban/ ┏┏ ┏ <第91号> banban@scollabo.com □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ 当講座は、初心者や中級者が正しい文法と作法を身につけて、プロ級の本格 的な Webページ作成に役立つことを目的に配信されております。 当講座では HTML4.01、XHTML1.1、XML1.0 を中心とした文法が主体となって います。なお、このマガジンは等幅フォントでお読みいただくと快適に読める ようになります。 今週のコンテンツ ■ Webデザイン 第33回 --- オーサリングソフト ■ HTML講座 第33回 --- 略語・用語の扱い (アクセシブルなテキス) ■ CSS講座 第12回 --- 絶対位置指定の妙技 ■ 属性の解説(第16回) --- □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ◆Webデザイン(第33回) オーサリングソフト いわゆる オーサリングソフト (Webページ作成ソフト、以下オーサソフト) と は、面倒なHTMLを記述しなくても立派なホームページが作れます。最近は高機 能でアクセシブルなページを簡単に作成できるソフトが増えています。 当メールマガジンの質問の中に、こうしたオーサソフトの使い方に関するも のが多く寄せられています。残念ながら当方はオーサソフトを持っていないた め、返答に困ることがあります。 ■オーサリングソフトの振る舞い オーサソフトの一部には独特のクセを持つものがあり、吐き出すHTMLに意味 不明なものが多く、いい加減に作られているような気がします。そのため、オ ーサソフトを使いながらHTMLを学ぶ方には、時折混乱することが多々あること でしょう。特にバージョンの古いソフトでは、滅茶苦茶なHTMLコードを吐き出 し、閲覧環境によっては見るに耐えない仕様となっています。 このコラムで何度もお伝えしているとおり Webページの生命線はコンテンツ です。HTMLとかスタイルシート、スクリプトなどは、コンテンツを表現するた めの手段でしか過ぎないのですから、オーサソフトを使うことにまったく異論 はありません。 むしろ、テキストエディタを使って誤った解釈の文法でHTMLを作成するより も、オーサソフトを使ったほうがいい場合もあります。 知人から聞くところによると、オーサソフトのほとんどで文書型定義は過渡 期仕様 (Transitional) を選択するようです。その構文を読めば「なるほど」 とうなずけますが、それを手動で厳格仕様 (Strict) に変換するのは大変な作 業が伴います。 また、出力先ブラウザの銘柄を指定した場合、他のブラウザで閲覧するとか なりおかしなレンダリングになります。これも「クセ」なのでしょう。つまり 独自仕様や独自規格を盛り込まれていることが多々あります。 その意味では、ユニバーサルな Webページ作りをしようとするとき、ある程 度の HTMLスキルを要求されることになります。 ■バージョンで異なる仕様 ソフトウェアの宿命 (?) というべきなのでしょうか、いずれバージョンアッ プが待っています。従来の機能を継承しながら高性能になるのがソフトウェア の常道でしょう。 バージョンが上がることで、それまでの不具合や更なる機能の追加はありが たいことですが、ソフトの使い方をマスターするのは大変なことです。 今までの機能がなくなってしまうことや、代替の機能の使い方に苦労すると いうことは、どのソフトウェアでも同じことですが、それらをいちいち覚える ことには、いささか戸惑いを感じるものです。 本来ならば、HTMLの仕様が頻繁に変わることがないにもかかわらず、オーサ ソフト側での一方的な仕様変更には疑問を感じることもあります。しかしなが ら、ソフトウェアベンダーとは企業利益を優先するためには、仕方がないこと なのかもしれません。 ■アクセシビリティとオーサソフト (ATAG) World Wide Webに関する標準仕様を策定している非営利団体 W3Cでは、オーサ ソフトに対して一定のアクセシビリティを求めています。 オーサソフトによって仕上がった Webページが、どのような環境でも正しく 情報が伝わるように ATAG (Authoring Tool Accessibility Guidelines) が策 定されています。 ATAGでは、以下の活動を行っています。 1. Webの核となる技術が、アクセシビリティに考慮したものとなるようにす るための活動。 2. Webページ作成やユーザエージェント、オーサリングツールに関するガイ ドラインの策定。 3. Webページの評価や Webページのアクセシビリティ向上のためのツールの 開発。 4. Webのアクセシビリティに関する教育・啓蒙活動。 5. 将来的にアクセシビリティに影響を与える可能性がある技術の研究及び 開発状況についての情報収集。 こうした ATAGの活動に賛同して、Webオーサを開発している主要なベンダー は以下のサイトでご覧になれます。 現在、及び将来に渡って ATAGの実装を表明している主なベンダー http://www.w3.org/WAI/References/#mainstreamdev 近年、アクセシビリティという考え方は主流になりつつあります。オーサソ フト側でも、こうした動向が顕著で、歓迎すべき事象でしょう。 オーサソフトを使う場合、ソフトウェアに付属する取扱説明書やヘルプを参 照してその使い方をしっかりとマスターしてください。たいていのことはそれ らに詳しく記載されています。また、オーサソフトのベンダーの Webページで は、さまざまな情報や質問について掲載されていますので、一度じっくりとお 読みすることをお勧めします。 (第34回 トップページの役割につづく) □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ◆HTML講座 (第33回) 略語・専門用語の扱い (アクセシブルなテキスト) 今回はページの中で示される略語や専門用語の扱いについて解説します。 数ある専門分野における Webページの中で、ともすれば初めて訪れる閲覧者 には分かりにくい略語や専門用語が羅列してある場合、何となく敷居が高く見 方によっては排他的になりかねません。 インターネット利用者は不特定多数で様々な思想や考え方を持っており、ま たスキルの違いがあります。専門分野のページであっても誰でも親しめるペー ジ作りができるなら、作者と閲覧者の距離を縮めることができるでしょう。 ■略語 通常略語は、単語の頭文字をとって表現します。例えば、LAN といえば Local Area Network (ローカル・エリア・ネットワーク) を指します。ページの中で こうした略語を用いずにフルスペルで記述するのも大変なことですし、むしろ 略語自体が通用する言葉もあることでしょう。 略語は英文字だけに限ったことではありません。例えば「安保理」という言 葉を、新聞やニュースなどでお目にかかったことがあると思いますが、この略 語の正式名称を知る人が意外に少ないのには驚かされます。 実に様々な略語が氾濫する中で、そうした情報に初めて接する閲覧者へ理解 してもらうには少しばかり工夫が必要です。 ■略語のアクセシビリティ 略語や専門用語を並べると、何となく高尚で学術的なイメージが高いように見 受けられます。しかし、そう見えるだけであって、決して高尚でも学術的でも ないと、私は考えます。 むしろ、難解な用語を使いながらも、誰でも理解できるようやさしく述べて いる方がもっと洗練されており、高度でより高尚かつ学術的と思います。 HTML4.01では、こうした略語に注釈を表示させる機能を持った要素が用意さ れています。 □ abbr要素 略語がそのまま発音できない場合に用います。視覚系ブラウザでは、ツー ルチップ (要素上にマウスを置くと現れるポップ画面) が表示されます。 残念ながら普及率の高い MSIE (Microsoft Internet Explorer) ではそ の機能を持っていません。 書式 W3C abbr要素には title属性でそのフルスペルを記述します。 □ acronym要素 略語がそのまま発音できる「頭字語」として定義されているものを囲みま す。おそらく日本語の略語もこの範疇に入るのではないかと思います。 ほとんどの視覚系ブラウザでツールチップが表示されます。 書式 LAN あるいは 安保理 abbr要素と同様に、acronym要素も略語のフルスペルを title属性で明示 します。 ■専門用語のアクセシビリティ 難解な専門用語を、どのようにして誰にでも理解できるように工夫したらよい のか、作者のセンスが試される課題です。 例え abbr、acronym要素でフルスペルを表現したところで、その意味が理解 できなければ、情報コンテンツの意味がつかめません。 スクリプトを使ってポップアップを表示する方法もありますが、アクセシビ リティを考えた場合、スクリプトに対応していない環境ではそれを利用するこ とができません。 JavaScriptによるポップアップ http://www.scollabo.com/banban/magazine/ms/sample_91-1.html そこで専門用語の説明にアクセスする方法を幾つか考えました。 □ アンカーに説明を埋め込む 最も簡単な方法で、書式は以下のとおりです。 W3C このように title属性に説明を示すことで、ツールチップが表示され、同時 に関連するサイトに誘導しています。 □ 用語解説に導く ページの欄外に専門用語をまとめて設定し、アンカーを埋め込む方法が一般的 に利用されています。 以下はその簡単な例です。
W3C の勧告と なった XHTML は、素朴な文書構造記述言語として発展してきた HTMLに XML の持つ柔軟性 拡張性を取り入れたものです。
〜 中略 〜冬のナイアガラ
夏のナイアガラ
画像に画像とテキストを重ねるために、絶対位置をレイヤーとして用いて います。
サンプルの実行結果 (画像内の文字に色をつけています) http://www.scollabo.com/banban/magazine/ms/sample_91-4.html レイヤーを利用することで、意外な効果を持つレイアウトに利用することがで きるでしょう。いろいろと配置を変えてお試しください。 ■絶対位置指定の落とし穴 スタイルシートで絶対位置を指定した場合、絶対位置を指定していない要素と 重なる危険があります。 通常、各要素は出現順に相対的にレンダリングしますが、絶対位置はそうし た順序とは関係なく位置指定できるため、相対位置でレンダリングした他の要 素内容と重複して出力します。そのため、要素の重なりでコンテンツが見にく くなる可能性があります。 絶対位置を指定した場合、他の要素との位置関係を十分に配慮した設計が必 要となりますので、その点に留意してください。 次回は、要素の表現形式について解説します。 □□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□ ◆HTML、XHTML属性の解説 --- style属性 要素にこの属性を使って、直接スタイルシートを指定します。 ■style属性 スタイルシートを設定する DTD: XHTML1.1以外で利用可能 属性値: スタイルシート 記述法:関連要素: ヘッダで利用する要素を除いたすべての要素で利用可能 XHTMLの制限: XHTML1.1では廃止されており利用することができません。 スタイルシートは通常、HTML文書のヘッダで記述するか、あるいは外部参照 として置きます。しかしながら、コンテンツの内容によっては、その部分に臨 時的なスタイルを指定しなければならない場合、この属性を利用します。 その属性を利用したスタイルシートは、他のスタイルシートよりも最も優先 されます。仮にヘッダで指定したスタイルであっても style属性が優先され、 他のスタイルを無視します。 ただし style属性で指定しないスタイルは、先に定義したスタイルが適用さ れます。例えば以下の場合、 ヘッダでのスタイルシート指定 p { color: #000; font-size: 2em } styele属性での指定