ユーザごとのホーム・ディレクトリだけでなく、複数のユーザが共通に利用できるフォルダがあると便利である。ここでは、共有フォルダの作成方法を解説する。
共有フォルダを利用する
グループを作成し、利用するユーザをそのグループに所属させる。これにより、グループ単位で利用するフォルダを制御できる。そのための手順は次の通り。
- Linux上にグループを作成
- ユーザをグループに所属させる
- 共有したいディレクトリを作成し、作成したグループの所有にする
- 作成したグループがそのディレクトリを読み書きできるように設定
- Sambaでそのディレクトリを共有フォルダに設定
Linuxユーザは複数のグループに所属できるため、ユーザ別に所属グループを効果的に管理できる。
グループ「public」を作成し、publicグループに所属するユーザが/home/publicフォルダを共通に利用できるように考える。
グループ「public」を作成する。
# groupadd public
共通フォルダを利用するユーザを、作成したグループに所属させる。
# usermod -G public rance 「-G」ではなく「-g」オプションを指定すると、既存のグループが置き換わってしまうので注意!!
publicグループに所属するユーザが共通に利用するディレクトリとして「/home/public」を作成する。
# mkdir /home/public
# chown .public /home/public
グループpublicに所属するユーザが共有ディレクトリ/home/publicを自由に読み書きできるように設定する。
# chmod g+rw /home/public グループpublicに所属しないユーザが共有ディレクトリ/home/publicを利用できないように設定する。(publicフォルダは表示されるが、中を見ようとするとエラーになる)
# chmod o-r /home/public
作成した共有ディレクトリ/home/publicをWindowsクライアントから利用できるように設定する。手順は次の通り。
- WindowsクライアントからSWATを開き、rootでログイン。
共有設定(SHARES)アイコンをクリック。 新規共有作成ボタンの右側にあるテキストボックスにpublicと入力し、新規共有作成ボタンをクリック。- 各種オプションを設定する。
- コメント(comment)
- フォルダの説明文を簡潔に入力(任意)
- パス(path)
- 共有フォルダ「public」がLinuxサーバ上のどのディレクトリを示すのかを指定する。
/home/publicと入力(必須)- 書き込み可(writeable)
- この共有フォルダが書き込み可能かどうかを指定する。
Yesに設定(必須)- 設定後、
設定変更ボタンをクリックする。新しい設定はSambaを再起動しなくても反映される。
WindowsクライアントからSambaサーバのアイコンをダブルクリックし、ユーザのホーム・ディレクトリとは別に
publicフォルダが現れれば成功。publicフォルダを開き、読み書きできるかどうかを確かめよう。