共有フォルダの作成

ユーザごとのホーム・ディレクトリだけでなく、複数のユーザが共通に利用できるフォルダがあると便利である。ここでは、共有フォルダの作成方法を解説する。

1.共有フォルダの考え方

共有フォルダを利用するグループを作成し、利用するユーザをそのグループに所属させる。これにより、グループ単位で利用するフォルダを制御できる。そのための手順は次の通り。

  1. Linux上にグループを作成
  2. ユーザをグループに所属させる
  3. 共有したいディレクトリを作成し、作成したグループの所有にする
  4. 作成したグループがそのディレクトリを読み書きできるように設定
  5. Sambaでそのディレクトリを共有フォルダに設定

Linuxユーザは複数のグループに所属できるため、ユーザ別に所属グループを効果的に管理できる。

2.共有フォルダの作成

グループ「public」を作成し、publicグループに所属するユーザが/home/publicフォルダを共通に利用できるように考える。

2-1 グループの作成

グループ「public」を作成する。

# groupadd public

3-2 ユーザをグループに所属させる

共通フォルダを利用するユーザを、作成したグループに所属させる。

# usermod -G public rance

「-G」ではなく「-g」オプションを指定すると、既存のグループが置き換わってしまうので注意!!

2-3 共有させたいディレクトリを作成し、グループの所有にする

publicグループに所属するユーザが共通に利用するディレクトリとして「/home/public」を作成する。

# mkdir /home/public
# chown .public /home/public

2-4 作成したグループがそのディレクトリを読み書きできるように設定する

グループpublicに所属するユーザが共有ディレクトリ/home/publicを自由に読み書きできるように設定する。

# chmod g+rw /home/public

グループpublicに所属しないユーザが共有ディレクトリ/home/publicを利用できないように設定する。(publicフォルダは表示されるが、中を見ようとするとエラーになる)

# chmod o-r /home/public

2-5 Sambaでそのディレクトリを共有フォルダとして設定する

作成した共有ディレクトリ/home/publicをWindowsクライアントから利用できるように設定する。手順は次の通り。

  1. WindowsクライアントからSWATを開き、rootでログイン。
  2. 共有設定(SHARES)アイコンをクリック。
  3. 新規共有作成ボタンの右側にあるテキストボックスにpublicと入力し、新規共有作成ボタンをクリック。
  4. 各種オプションを設定する。
    コメント(comment)
    フォルダの説明文を簡潔に入力(任意)
    パス(path)
    共有フォルダ「public」がLinuxサーバ上のどのディレクトリを示すのかを指定する。/home/publicと入力(必須)
    書き込み可(writeable)
    この共有フォルダが書き込み可能かどうかを指定する。Yesに設定(必須)
  5. 設定後、設定変更ボタンをクリックする。新しい設定はSambaを再起動しなくても反映される

3.動作確認

WindowsクライアントからSambaサーバのアイコンをダブルクリックし、ユーザのホーム・ディレクトリとは別にpublicフォルダが現れれば成功。publicフォルダを開き、読み書きできるかどうかを確かめよう。


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