ユーザごとのホーム・ディレクトリだけでなく、複数のユーザが共通に利用できるフォルダがあると便利である。ここでは、共有フォルダの作成方法を解説する。
Sambaに登録したすべてのユーザが共通に使えるフォルダを設置する方法を紹介する。ここで言う「共通に使える」とは、次の意味である。
- すべてのユーザがファイル・フォルダを作成できる
- このフォルダに存在するすべてのファイル・フォルダを修正・削除できる
まず、共通で使うためのフォルダを作成する。
# mkdir /var/samba/public
# chown nobody.nobody /var/samba/public
# chmod 2777 /var/samba/public次に、作成したディレクトリを共有で使えるよう、Sambaに設定する。最低限の設定項目(smb.conf)は次の通り。
path=/var/samba/public
writeable=yes
force create mode = 0666
force directory mode = 0777
guest only = Yes
guest ok = YesWindowsクライアントから作成したユーザでログインし、すべてのユーザがpublicフォルダを利用できるかどうか確かめよう。
publicフォルダのようにすべてのユーザが利用できるフォルダではなく、特定のグループに所属するユーザのみ利用できる共有フォルダを設置する。そのための手順は次の通り。
- Linux上にグループを作成
- ユーザをグループに所属させる
- 共有したいディレクトリを作成し、作成したグループの所有にする
- Sambaでそのディレクトリを共有フォルダに設定
Linuxユーザは複数のグループに所属できるため、ユーザ別に所属グループを効果的に管理できる。
グループ「jinji」を作成し、jinjiグループに所属するユーザが/var/samba/jinjiフォルダを共通に利用できるように考える。
グループ「jinji」を作成する。
# groupadd jinji
共通フォルダを利用するユーザを、作成したグループに所属させる。
# useradd -g users -G jinjiユーザ名なお、作成済みのユーザに対してグループを変更するには、次のように行う。
# usermod -G jinjiユーザ名グループの変更は
上書きになってしまうので、既存のグループを消してしまわないように注意しよう。
jinjiグループに所属するユーザが共通に利用するディレクトリとして「/var/samba/jinji」を作成する。
# mkdir /var/samba/jinji
# chgrp jinji /var/samba/jinji
# chmod 2770 /var/samba/jinji
次に、作成したディレクトリを共有で使えるよう、Sambaに設定する。最低限の設定項目(smb.conf)は次の通り。
path=/var/samba/jinji
writeable=yes
inherit premissions = yesWindowsクライアントから作成したユーザでログインし、jinjiグループに所属するユーザのみがjinjiフォルダを利用できるかどうか確かめよう。