analogは、Apacheのアクセスログからさまざまな統計情報を解析し、グラフィカルな解析結果をレポート出力するツールである。本家HPはhttp://www.analog.cx。RPM版やWindows版などいろいろあるが、ここではソースファイルとRPM版でのインストール&設定を行う方法を紹介する。
/usr/local/srcなどにanalogのソース・ファイルをコピーし、次のようにインストールする。
# cd /usr/local/src
# tar zxvf analog-5.32.tar.gz
# cd analog-5.32
# makemake installを行う必要はないが、/usr/local/src内にあるのは気持ち悪いので、/usr/localに移動する。
# cd ..
# mv analog-5.32 /usr/local
analogは設定ファイル以外のカスタマイズはほとんど必要ないので、RPMでインストールしたほうが楽かもしれない。一度インストールすれば、バージョンアップは(多分)yumでできるし・・・
analogサイトのダウンロードページからLinuxPPCを選択すると、Fedora用のRPMが用意されていることがわかる。それをダウンロードして/usr/local/srcなどに配置し、次のようにインストールする。
# cd /usr/local/src
# rpm -ivh analog-5.32-2.fedora.i386.rpm
インストールが終了したら、出力結果のグラフなどに使用するの画像パスを修正する。レポートファイルは、自分からの相対パスで画像ファイルを利用するため、DocumentRootからその画像データが利用できるようにシンボリックリンクを作成する。
ソースからインストールして配置した場合、参照元の画像は
/usr/local/analog-5.32/imagesに格納され、RPMでインストールした場合は/var/www/html/imagesに格納される。 例えばDocumentRootが/usr/local/apache2/htdocsで、レポートファイルを/usr/local/apache2/htdocs/analogディレクトリに作成する場合、次のようにシンボリックリンクを作成する。ソースファイルからインストールした場合
# ln -s /usr/local/analog-5.32/images/usr/local/apache2/htdocs/analog/imagesRPMからインストールした場合
# ln -s /var/www/html/images/usr/local/apache2/htdocs/analog/images※htdocディレクトリ内にanalogディレクトリを作成しておくこと。
設定ファイルを編集する。ここではとりあえず必要最小限のもののみを設定することにする。ソースからインストールした場合の設定ファイルは
/usr/local/analog-5.32/analog.cfg、RPMでのインストールでは/etc/analog.cfg。viで開き、以下を修正する。
# 解析するログファイル LOGFILE/usr/local/apache2/logs/access_log# 解析結果出力先(レポートファイル) OUTFILE/usr/local/apache2/htdocs/analog/Report.html# レポートファイルの見出し HOSTNAME "ホスト名(サイト名?)" # HOSTNAMEにリンクを張るHOSTURL "http://サーバのURL"# 解析結果を日本語EUCで作成LANGUAGE JAPANESE-EUCこの場合、/usr/local/apache2/logs/access_logファイルを読み込み、レポートファイルをanalogディレクトリ内にReport.htmlというファイル名で作成する。
なお、複数のログファイルを一度に分析したい場合は、ログファイル名を
カンマ区切りで指定したり、ワイルドカードを使うことができる。例えば「LOGFILE /usr/local/apache2/logs/access_log*」のように指定する。ただし、対象のログファイルが大きすぎると解析に時間がかかってしまい、サーバリソースを圧迫するので注意が必要。
上記設定が終了したら、解析を実行してレポートファイルが作成できるかを確認する。
4-1 analogの実行
設定ファイルに指定したログファイルを読み込み、レポートファイルが作成されるかどうかを確認する。
- ソースからインストールした場合
# cd /usr/local/analog-5.32
# ./analog- RPMでインストールした場合
# /usr/bin/analog なんだかWorningメッセージが出るが、とりあえず気にしないで、レポートファイルが作成されたかどうかを確認する。OUTFILEで指定したファイルが作成されていれば、成功。
4-2 レポートファイルの閲覧
作成したレポートファイルを閲覧するには、ブラウザから次のアドレスを見る。
http://ホスト名/ analog/Report.html画像ファイルやグラフがリンク切れにより表示されない場合、画像ファイルの設定が間違っている。OUTFILEの作成場所に応じて画像ファイルのシンボリックリンクを正しく作成しよう。
レポートファイルを見て判るとおり、Analogはアクセスの多いドメイン(.comや.co.jpなど)を集計し、表示する機能を持っている。しかし、アクセスログにはIPアドレスがそのまま記録されているため、そのままのログを解析してもドメイン名による集計はできない。
これに関しては別ページで解説する。また、ログ解析処理(analogの実行)は、cronで定期的に実行させたほうが何かと便利である。これも別ページで解説する。
Analogは様々な種類の分析が行え、それらを表示するかどうかを設定ファイル「analog.cfg」によって管理している。分析の種類には次のようなものがあり、表示/非表示はパラメータを「ON / OFF」で指定することによって切り替える。
項目 分析の種類 デフォルト YEARLY 年別レポート OFF QUARTERLY 四半期別レポート OFF MONTHLY 月別レポート ON WEEKLY 週別レポート OFF DAILYREP 日別レポート OFF DAILYSUM 曜日別集計 ON HOURLYREP 時間別レポート OFF HOURLYSUM 時間別集計 ON WEEKHOUR 曜日別時間別集計 OFF QUARTERREP 15分間隔レポート OFF QUARTERSUM 15分間隔集計 OFF FIVEREP 5分間隔レポート OFF FIVESUM 5分間隔集計 OFF HOST ホストレポート OFF REDIRHOST ホストリダイレクションレポート OFF FAILHOST ホスト不成功レポート OFF ORGANISATION 組織レポート ON DOMAIN ドメインレポート ON REQUEST リクエストレポート ON DIRECTORY ディレクトリレポート ON FILETYPE ファイル種類別レポート ON SIZE ファイルサイズレポート ON PROCTIME 処理時間レポート OFF REDIR リダイレクトレポート OFF FAILURE 不成功レポート OFF REFRERRER リンク元レポート OFF REFSITE リンク元サイトレポート OFF SEARCHQUERY 検索語句レポート OFF SEARCHWORD 検索語レポート ON INTSEARCHQUERY 内部検索語句レポート OFF INTSEARCHWORD 内部検索単語レポート OFF REDIRREF リダイレクトされたリンク元レポート OFF FAILREF 不成功リンク元レポート OFF FULLBROWSER ブラウザレポート OFF BROWSER ブラウザの概要 OFF OSREP OSレポート ON VHOST 仮想ホストレポート OFF REDIRVHOST 仮想ホストリダイレクションレポート OFF FAILVHOST 仮想ホスト不成功レポート OFF USER ユーザレポート OFF REDIRUSER ユーザリダイレクションレポート OFF FAILUSER 不成功ユーザレポート OFF STATUS 状態コードレポート ON Analogは、ログ解析実行時に設定ファイルを読み込む。よって、設定ファイルの変更は、変更後に解析したログファイルから有効になる。
私の場合、ログの解析を実行すると、次のようなワーニングエラーが出た。
[root@www root]# /usr/bin/analog /usr/bin/analog: analog version 5.32/Unix /usr/bin/analog: Warning R: Turning off empty Search Word Report (For help on all errors and warnings, see docs/errors.html) /usr/bin/analog: Warning R: Turning off empty Operating System Report /usr/bin/analog: Warning R: In Domain Report, turning off pie chart of only one wedgeこれは、設定ファイル(analog.cfg)で設定されている解析が行えないというメッセージである。よって、エラーが出ている解析を行わないように設定ファイルを修正すれば、エラーメッセージは消える。私の場合は、次のように設定すると、エラーメッセージが出ないようになる。
# Worning Error Delete
DOMAIN OFF
OSREP OFF
SEARCHWORD OFF